地域猫の越冬場所として、草刈り延期のお願い。
保護猫活動している方からのお願い。
地域猫として保護活動がなされているある公園で、草刈りを越冬後にしてもらえないかとの相談があった。
現場を見に行くと、確かに吹きっ晒しで、膝丈ほどの高さに生えている雑草がなければ、雨風をしのげる隠れ場所がない。
これを毎年秋頃に丸刈りするので、凍死する猫もいるとのこと。
雑草を丸刈りしても、猫の隠れ場所となっている一帯に入っていく人もいないと思われ、だからこそ人が踏み荒らさずに雑草が生い茂っているのだと確認。
早速役場と交渉。
先ずは電話で事情を話すが、どうもピンときていない様子。
場所の確定をするのに、相談者から地図をFAXしてもらう。
その時、同時に相談者も担当者と話すが、「そのような要望があったことは記録しておきます」と回答されたと話すので、
「そりゃ、“聞き置く”ってことですよ。 確約を取らないと、『要望はあったが、必要なので、例年通り秋に草刈りをした』とされる可能性があります」
と説明。
翌日、役場に足を運んだ。
役場では担当者職員不在ではあったものの、他の職員に事情を説明。
「周辺住民から苦情があるのは、6~7月で、ヤブ蚊の発生を食い止めたい」
との草刈りの理由も聞き、
「冬にヤブ蚊の発生はないでしょ。 ならば、年度内予算として、3月末までに草刈りをすれば良いのではないですか?」
と提案する。
その後、担当職員から電話があり、
「要望はわかりました。 現在、周辺住民から草刈り要望はありませんので延期します。
但し、業者発注都合があるので、3月末は勘弁してくください。
3月半ば頃が期限となりますので、そのあたりでどうでしょうか?」
とのこと。
「2月頃の厳寒時期だけでも過ぎてくれれば・・・」として、了解し、相談者にも連絡。
相談者も同様に、納得していただけました。
数十匹の地域猫がいるその公園では、既に数匹を残して、すべての猫が不妊・去勢手術をされ(相談者の自腹)、“さくらねこ”となっていると聞いており、現場で10匹以上の動き回る猫たちを丹念に見たところ、どの猫も耳カットがなされれいました。
1代限りの命として、この公園で利用者にもかわいがってもらいたいですね。