たかひら正明と見つめる岸和田

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府営住宅でのペット飼育に対して、強制退去や明け渡しを求められたとの相談。

日本最大の家主である公団(UR都市機構)では、ペット可の賃貸住宅があります。

それに倣って、他の府営や市営住宅でもペット可にすれば良いと私は思っており、大阪市では吉村洋文(維新)市長に、第1会派の維新からそれも含めた要望が「犬猫の理由なき殺処分ゼロに向けた提言書」として、2017年5月17日に提出されています。

 

高齢の居住者が増え、寂しいのでペットを飼う人も増えており、「禁止のペットを飼うなら、出て行け!」と、直ちに役場も言えない状況ですが、臭いや毛等によって、アレルギー被害の苦情があるのも事実。

 

これまでも時々あるのですが、住民からのそんな苦情が住宅管理センターに入れば、注意や指導が入ります。

 

高齢者だけですと、どうしても「大家=お上からひどく叱られている」ように受け取ってしまいがちです。

 

今回もそのような、「出て行かされる」と受け取っている方からのご相談。

府営住宅でしたので、府庁の住宅管理課に「もっと優しく説明するよう、住宅管理センターに指導してください」説明し、センターにも行ってきました。

 

相談者の説明

1.「ペットを誰かにあげるか、府営住宅から出て行け」と言われた。

2.保健所の案内を渡された→殺処分してもらえと受け取っている。

3.突然訪問され、普段から体調が悪く、外出できないでいる家族が驚いて、体調が悪くなったので、「次回来る時は、事前に通知してからにして」とお願いしたが、断られた。

4.既に犬を飼っていた人は何人も出て行かされていて、次は猫を買っている私の番かと怯えている。

 

センターの指定管理者は、㈱東急コミュニティで、現場に行った職員ではありませんでしたが、担当者と話すことができました。

 

・通常のペット飼育で、大家である大阪府が、明け渡し命令を裁判所に出させることはない。

但し、苦情がある以上、「ホンマに言うたんか?」と訊かれるので、どのように説明したかの報告はしなければならず、何度も訪問してペットを手放すようお願いは続けている。

 

・犬を飼っている人で、事前訪問通知をすれば、そのときだけどこかに犬を預けて隠す人がいるので、巡回の際に通知なく訪問するようにしている。

ベルを押せば、犬が吠えたりしてわかることもあるので。

 

今回は猫であり、鳴き声で判別する必要がないし、居住者の体調に関わることなので、事前通知してから訪問するようにします。

 

・府営住宅でも自治会がペット可としている住宅もあり、それも募集要項に掲載しているので、そちらへの引っ越しを進めることはあるが、あくまでも強制ではない。

 

・高齢者は、センター職員を府職員と同一視しがちなのはわかっています。

言葉遣いには注意していますが、一層優しく配慮をします。

 

との回答を得て、相談者に説明しました。

 

センターも苦情を言う居住者との板挟みになり大変なのはわかりますが、できるだけ丁寧で優しく説明していただきたい。

 

苦情で多いのは、ベランダでの糞尿や、毛玉の排出、境界を超えて隣の部屋に行き、そこで糞尿して戻って来ることなどだそうです。

 

相談者は、ケージにも入れており、ベランダなど室外に出すことはありませんので、臭いや毛玉について、注意していただければ、飼っていることすら近隣にもわからないのではないかと考えています。