アニマル ハーモニー大阪の見学。 全施設見学は、2019年以降に持ち越し。
羽曳野ハーモニーランドこと、大阪府動物愛護管理センター(仮称)の殺処分機導入について
http://mitumerukisiwada.seesaa.net/article/449721965.html
で書いたまま、2017年8月1日の開所以来、一度も中に入ったことがなかったアニマル ハーモニー大阪に行ってきました。
http://www.pref.osaka.lg.jp/doaicenter/doaicenter/
いつものように隙間時間を利用して、事前通知なく行ってしまったので、保護した動物の健康管理、飼養管理を行う「動物管理エリア」収容棟などは見られず。
動物とのふれあいなどを通して動物について考えてもらう「動物学習エリア」だけを見てきました。
動物学習エリアには、動物の相談窓口、天候に左右されず動物とのふれあいや飼い方教室などを開催できる部屋、猫とのふれあいや室内飼育のモデル展示を見学できる部屋などがあります。
動物管理エリアには、動物種ごとに個別飼育できる部屋、診察室、手術室、措置室などがあります。
その他、屋外には、傷病野生鳥獣保護施設、適度な運動や必要に応じてしつけ等のできる保護犬専用運動場、多目的広場、駐車場などがあります。
犬は1F、猫は2Fと分けて飼われています。
2Fは、室内飼育のモデル展示だけが開放されていて、机やTVが置かれ、リビングのような部屋で、子猫が2頭じゃれて遊んでいました。
1Fでは、外に由佳がコンクリートの運動場と、芝生のドッグランのような広場があり、建物内の1頭ずつ分けられている飼育場もガラス越しに見学できました。
丁度、お散歩の時間だったようで、飼育場には数頭しか見かけず。
運動場では、チワワとビーグルがいて、ケージの外に鼻先を出して、私の手をなめてくれました。
芝生では、6歳の白い雑種の女の子がお散歩中でしたが、私を見ると吠えまくり、職員も「触ったらアカンで!」と注意しています。
小さい頃に虐待を受けたようで、放棄など長い棒状のものを持つと、興奮して歯をむき出して威嚇するとのこと。
森ノ宮から預かっていて、2018年4月で生後6年となった今も人馴れせず、噛み癖があり、譲渡に至らないようです。
「HP掲載で、引き取りたい方は現れるのですが・・・・」
と、職員も残念そう。
「ここでも数名の職員にしか慣れていないので、散歩できる職員も限られている」として、全員が同じ休日にならないよう気を遣っているとか。
子どもの時に虐待をする飼い主にこそ、「自分が同じ目にあってみろ!!」と言いたいです!!
その虐待体験が、長く心の傷として残り、人を寄せ付けなくなった犬の生涯は、どれほど不幸でしょうか。
保護されている犬で、虐待を受けた割合は高く、秋田犬の雑種は、慣れた飼育員さえ噛んでしまったそうです。
首輪をつける時に、頭の上から手を回して、怖がられ、噛まれてしまいました。
「虐待を受けた犬には特に、頭の下から手を回さねばならない」と、年配の職員は教えてくれました。
私も初対面の犬には、噛まれる可能性も想定して、指でなく、拳を突き出します。
座った姿勢で、下から。
アジアなど狂犬病がまだ残っている地域では、野良犬もよく見かけますが、飼い主が「なでてもいいよ」と言うか、よほどの子犬でない限り、基本的には触りません。
なでている最中にでも、噛まれるかもしれませんので。
子犬も親犬がそばにいれば、触りません。
子犬をイジメられると勘違いして、親犬に噛まれるかもしれませんので。
こういうことは、かつて野良犬が沢山いた時代に生きていた人にとっては、経験値として習得しているものでしょうが、今の時代ではわからないものなんですね。
ここでは2019年度から引き取った犬や猫をトリマーや動物トレーナーに預け、見た目を整えたり、しつけをしたりしてから希望者に譲渡する事業を始めます。
これで、新たな飼い主に引き取ってもらいやすくなり、「殺処分ゼロ」の実現に近づけばと願っています。
次は事前に予約して、動物管理エリアも見学させてもらおうと考えています。
写真など施設案内は、動物愛護の情報発信サイト「Pawer.」のBlogでよくわかります。
参考:
大阪府:保護犬猫、しつけて譲渡 殺処分ゼロ目指す - 毎日新聞
【藤顕一郎】 2018年2月9日
https://mainichi.jp/articles/20180209/ddn/012/010/013000c
より
大阪府動物愛護管理センター(大阪府羽曳野市)は来年度から、引き取った犬や猫をトリマーや動物トレーナーに預け、見た目を整えたり、しつけをしたりしてから希望者に譲渡する事業を始める。新たな飼い主に引き取ってもらいやすくすることで「殺処分ゼロ」の実現に近づける。市民からの寄付金を財源に充てる計画で、全国的にも珍しい取り組みという。
同センターは現在、引き取った犬や猫を希望者に譲渡する際、健康状態や衛生面を事前に確認しているが、毛並みの手入れやしつけまでは手が回っていなかった。外部のトリマーに依頼して毛並みを整えてもらうほか、しつけが不十分な犬や猫はトレーナーに訓練してもらうことにした。
府は昨年3月に「おおさか動物愛護アクションプラン」を策定し、殺処分を2023年度までになくすことを目標に掲げている。府内全体の犬と猫の引き取り数は、09年度で犬約2100匹、猫約8800匹だったが、16年度は犬が約470匹、猫が約2600匹まで減少した。新しい飼い主に譲渡したか、元の飼い主に返還した割合も、犬が09年度の約3割から16年度は約7割に、猫も1%程度から約2割に上昇した。同センターはさらに譲渡が円滑になる取り組みを検討した。
また、野良猫を減らし、猫の引き取り件数自体を少なくする事業も始める。去勢や避妊の手術を施し住民が世話をする「地域猫」活動の実施を検討している自治会などにアドバイザーを派遣。野良猫の繁殖を抑えることで、飼い主のいない子猫を減らすことを目指す。
財源は同センターへの寄付金を活用。トリマーやトレーナーへの委託に29万円、野良猫を減らす事業に57万円を充てる計画で、病気などを理由に引き取られる犬や猫を動物病院に診てもらう事業も実施する予定だ。同センターは「少しでも殺処分を減らせるようにしたい」と話している。