たかひら正明と見つめる岸和田

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災害ボランティアを便利屋代わりに使う、被災者ってありか?

北部地震で吹田、高槻、茨木へ行き、豪雨土砂崩れで神戸市灘区篠原台に行き、オイオイと感じた出来事について書く。
こんなことは、メディアが書くことはないだろうから。
 
私が行った現場は、いずれも避難所暮らしが続くような悲惨な現場でない。
被災しているとは言え、そこで生活が続いている場所。
 
そんな場所でボランティアや自治体の救済措置を逆手に取るかのような行動が見られた。
それでも手伝いを継続したのは、他のボラとの連携や、ボラ自体が広がることで、別のボラや被災者を指させることにもつながると考えたから。
 
1.被災ゴミを焼却場に持っていく中継地点にて
・ホコリを被った明らかに不要なゴミや、かなり昔の足踏み式ミシンなど、“タンスの肥やし”が多数引き取られてきて、山積みになっていた。
 
2.被災した家庭にて
震災とは無関係に見える粗大ごみ運び・部屋の模様替え・タンスの衣替え・植木鉢の移し替え・戸棚の片付けなど、ヘルパーが家事援助でやってくれない便利屋的なことをさせられた例を見聞きしました。
 
・町会に入ってもないのに町会に援助を依頼し、大勢のボラが作業をしている最中に家に出入りしていたが、ボラの誰にも挨拶一つしない居住者。
地元の人は、「あそこはやらんでいい」と明言してました。
一定原状回復しましたが。
 
・普段、隣家などで作業していると「うるさい! ここを工事作業者は通るな!」などと言っておきながら、被災すると率先して「ウチをやってくれ」と頼みに来る住民。
 
・被災した賃貸物件で、大家は別の場所に住み、被災していないのをいいことに、役所がやってくれない私有地の復旧作業を業者に依頼すると経費がかさむので、ボラにやらせようとする人。
現場には顔も見せない。
 
・訪問したと同時に「何で『あと○分ぐらいで着きます』と連絡くれないのか! 突然来るな! こっちも用意があるんだ!」と、怒鳴る人。
「○日の午前中に行く」程度は、連絡しているのだが。
 
・どう考えても天井につっかえて倒れようがない場所に設置された家具を「倒れた」と言い切り、粗大ごみとして持ち帰らせた人。
 
・通れただけで、損壊もほぼない古い家具を持ち帰らせ、「ついでに」として、その中に入っていた雑誌や衣服を持ち帰らせようとした人。
どう見てもいらない古着に見えてので、「衣服は軽いので、自分で捨ててください」と持ち帰らず。
 
・動ける家族と同居しているのに、その家族は手伝わず、ボラに家具を運ばせ、持ち帰らせた人。
 
・家に入られたくないのか、事前に家具を外に出し、「あれ、持って帰って」とボラを顎で使う人。
家具は壊れておらず、単なる不用品に見えた。
 
3.被災地域
・当初、ボラを「市内在住・在勤・在学者に限る」と限定していたが、市内に大学があるのに人が集まらないので、市外にも呼びかけを始めた自治体。
 
・被災している場所以外は、通常の暮らしが続いており、被災現場そばでも汗を流しているボラを知り目に、遊びに出かける住民。
 
・現場近くの被災していない場所からのボラはほぼおらず、埼玉や鎌倉、名古屋など遠方からボラが来ている現場。
 
 
これらは、私が見聞きした現場の話です。
 
避難所生活で、いらだちがあるなら、そのような態度も理解しますし、フォローが必要だと考えますが、、震災で倒れたかどうか不明な家具を数個、既に庭に出しており、他に被害のようなものは周囲の家を見ても見当たらず、動けるであろう家族も同居している気配の家などもあり、現場へ行っ た5人が全員、ため息と共に落胆しました。
 
例えば、北摂地域では、屋根にブルーシートがかかっている家が多く見られる中、ボラが便利屋として使われていていいのかとの疑問もボラ間や、ボラの采配をしている人たちからもありました。