たかひら正明と見つめる岸和田

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連帯ユニオン=全日建関西地区生コン支部事件について 歴史編

私へのバッシングや怪文書が出回るだろうから、遅くなったが事件について触れる。
私は連帯ユニオン議員ネット会員としても、市民運動を行う者としても、在特会などへのカウンターとしても、この労組弾圧について、抗議集会などにも何度も参加し、共謀罪の先取りに断固講義し続けてきた。

 

問題は複雑だが、できる限り簡素化して書く。

 

詳細は以下の本を読まれたい。

ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…)
ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…)
旬報社
2019-01-30

 

・国家権力は、沖縄の基地反対活動やストライキを打つなどの活動を精力的に行う、闘う労働組合を潰したい。
・警察は、せっかくつくった共謀罪の切れ味を試したい。
・メディアは警察報道至上主義で、関ナマ弾圧を報道することで、警察から他の情報を得る時にかわいがってもらいたい。
・大手セメント会社は、関ナマによって経営者も結集してできた中小生コン企業の協同組合が、下請け価格を高騰させたことを値引きさせたい。
その意向を受けた生コン経営者(大阪広域協同組合)らの一部は、労組つぶしで、大手に自分だけは儲けさせてもらいたい。
在特会やネオナチ組織は、生コン経営者から金をもらって活動をして儲けたい。

 

以上の理由によって、関西ナマによって創設した経営者団体の協組は、団体交渉の約束を守らず、それを「守れ」としてストライキを行うや、闘う労働組合、連帯ユニオン関ナマ支部は、弾圧されている。

 

簡単に言えばこういうこと。

 

ゼネコン→中小生コン企業に値下げ圧力
生コン企業同士は安売り競争を行い、倒産したり、労働者の賃金下げや失業。
生コン企業は、利益を抜くため、手抜きや水増し生コンなど粗悪品を工事現場に納品。
現場は欠陥建設となり、納品される。

 

90年代初頭、生コン販売価格は販売価格1万2千円/㎥、実勢価格9千円/㎥で原価割れの状態あった。

 

この構造が露呈したのは、95年の阪神大震災であった。
大企業の利益最優先した大量生産志向の建設投資政策と、生産構造の重層下請化が根底にあって、それによる手抜き工事で、新幹線の橋脚や阪神高速が倒壊したと判明した。

 

1995年6月24日に開催した「検証シンポジウム・公共建造物はなぜ壊れたのか」では、
読売新聞社会部・山室寛之氏、千葉工大・小林一輔教授、元建設省技官・戸谷英世氏の各氏が、手抜き・欠陥工事の実態と原因を明らかにし、それらをまとめた提言は、各界に反響を呼び、建設省「建設産業政策綱領」(95年4月)にも反映されました。

 

阪神大震災の教訓
阪神大震災の教訓
電子本ピコ第三書館販売
1995-11-25

 

関ナマの雇用の考え方
A、B、C、D、E社と生コン企業があり、AとBが倒産した場合、残りのC、D、EがA、Bの工場廃業費用を分担する代わりに、受けていた仕事を労働者ごと引き継ぐ。
工場数が減れば、生コン価格も上昇する。
それによって労働者の賃上げや労働環境改善に当てる。

 

これが1978年に、工業組合との間で結ばれた雇用協定だ。

 

 

事件の歴史

 

1994年 中小生コン企業による大阪広域協同組合発足。
ゼネコンの値引き圧力によって行っていた、水増し生コンの「しゃぶコン」使用による欠陥・手抜き工事などがメディアを賑わせ、労組はバブル時代に沿った賃上げ要求によって、業界幹部から関ナマに「業界再編のために力を貸して欲しい」として、関ナマ主導で、中小企業が協同組合を結成。
価格協定を結ぶ。

 

97年 大阪広域協同組合への加入企業組織率が85%となる。
生コン販売価格は1万4300円/㎥に上昇。
ゼネコンの支払額が上がり、中小企業が潤う。

 

「半金半手」(半分現金、半分は3~6ヶ月後の手形で、不渡りも多し)であった生コン販売代金の受領も、全額現金払いへ。

 

業界初の瑕疵担保補償制度(品質不良があれば、広域協祖が全額保証)導入。

 

労働者は、完全週休二日(年間休日125日)へ。

 

こうして大手セメントメーカーとゼネコンに振り回されていた生コン業界を、中小企業と労働者の利益にかなった業界に作り変えていった。

 

2000年頃 セメントメーカーがセメントを現場まで輸送していた方式を、エンドユーザーである工事業者が、港付近にあるSS(貯蔵出荷基地)へ取りに来いと変えた。

 

広域協組に加入せず、より安い価格で運搬するアウト業者が乱立。
売上を増やしたいセメントメーカー、安値で買いたいゼネコンが後押し。

 

2002年 関ナマへの第2次弾圧

 

関西全域のセメント出荷基地58箇所でストライキ
有力なアウト業者17社に広域協組への加入を働きかけた。
これが強要未遂、威力業務妨害として、武健一・委員長ら7名の役員が逮捕され、1年近くも勾留され続ける。

 

セメントメーカーは、建交労(共産党系)に工場の土曜可動を認めさせ、協組の役員人事に介入、3度のセメント価格の値上げを飲ませる。
協組は骨抜きになり、生コンの値崩れが始まる。

 

2008年 リーマンショック

 

2010年 セメントメーカーの直営子会社である徳山生コン(関西に4工場)が負債総額26億円で倒産。

 

関ナマは、「7月から適正価格1万8千円/㎥」、「契約形態をガソリンなど経費値上がり分を上乗せできない契約ベースではなく、出荷時の原材料や出荷経費を織り込んだ出荷ベースへの変更」を掲げる。
これに驚いた商社・セメントメーカーは、「要求を取り下げなければ、納入代金お支払い停止や損害賠償請求で対抗する」と匂わせる。

 

これに対して関ナマは、大阪80工場、阪神29工場、パラセメント輸送、現場で生コンを送るポンプ車の労組が、ストライキで対抗。

 

8~9月にかけ、ゼネコンが要求受け入れ。
既存は1万6300円/㎥、新規は1万6800円/㎥で妥結。
大林組竹中工務店は、9月24日にやっと受入表明するも、支払いの確認が取れる11月27日まで139日間ストライキは続いた。

 

年末 ゼネコンやセメントメーカーの巻き返しで、協組自らが「ストは労組が勝手にやったこと」として、価格をスト前のものに戻す。

 

2011年4月 協組の新理事長に6つの生コン工場を持つ関西宇部の社長、木村貴洋氏が就任。

 

木村氏は、この後、関西宇部を退職。

 

2015年7月 地神秀治・副理事長らに担がれ、所属企業を持たない「員外」として協組理事長に再任される。

 

この頃、協組は組織率がほぼ100%となり、生コン価格は上昇。
大阪は1万8千円/㎥となり、周辺地域も同等レベルになる。
ちなみに東京や名古屋では、1万千~2千円/㎥。

 

協組の経営者らは経営状況が著しく改善する。

 

2016年 春闘
正社員:日々雇用を現状の3:7から5:5に引き揚げるよう要求し、協組は約束。
しかし、現在も3:7のママ、約束は守られていない。

 

11月 長距離トラックのエム・ケイ運輸(奈良県大和郡山市)の連帯ユニオントラック支部加盟の分会長が、会社駐車場で、仕事帰りに襲撃され、全治2ヶ月の重症を負う。
労組結成より6年間、会社は元ヤクザを使って分会長を脅すなど組合つぶしを重ねており、組合も1年間かけてストをしていた。

 

2017年12月12日 関ナマが、セメントや生コン輸送運賃の約束通りの引き上げと、協組の組織運営の民主化を求めてストライキ
対象は、近畿地方全域のセメント集荷基地と生コン工場、生コン車千台、パラセメント者500台。

 

16日までに、大阪協組以外の滋賀、京都、奈良、和歌山の協組は、要求受け入れを返答。
これが引き金となって、今回の弾圧に続く。

 

2018年1月5日
木村・協組理事長名で、8日のヨドバシ街宣に積極的参加の指示文書を、全加盟社に呼びかける。

 

1月8日 ヨドバシ梅田前で瀬戸弘幸、渡邊臥龍こと昇、荒巻靖彦、西村斉氏らが関ナマへのヘイトデマスピーチが行われ、
誹謗中傷宣伝と組合事務所襲撃や運動現場での妨害行動が、展開されるようになった。

 

ネオナチを標榜し在特会の源流ともなった瀬戸氏は、若手の在特会メンバーなどからも煙たがられ、親から譲り受けた福島のリンゴ農家で蟄居したところを復活(最近、手切れ金700万円が安いだの愚痴りながらも福島へ帰った)。
有田参院議員への殺人脅迫で書類送検された渡辺昇氏、
朝鮮学校襲撃・徳島県教組襲撃・ロート製薬強要等々で刑務所にも入り、ホームシックで泣き虫になった西村氏、
同じく“包丁オジサン”荒巻氏などが継続参加。

 

最近のメンバーの逮捕歴:
・渡邊臥龍
2018年7月10日の和歌山県警察御坊警察署に引き続き、渡邊臥龍こと渡邊昇逮捕!
関西生コン支部への妨害容疑で男2人を逮捕 大阪 産経ニュース
2019.1.16 19:28
https://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/190116/evt19011619280029-n1.html
では
「府警は、渡辺容疑者が協同組合からの依頼を受けて一連の行動をしたとみている」と、バラされている。

 

・荒巻靖彦氏
川西市議のおつる=中曽千鶴子と同じヘイト思考の荒巻がまたまた逮捕!

 

「日本第一党」関係者を傷害容疑で逮捕 ヘイトが問題化する川崎 @Sankei_news
2019.1.29 19:59
https://www.sankei.com/affairs/news/190129/afr1901290023-n1.html
より
 男性に暴行を加えてけがを負わせたとして、神奈川県警公安2課は29日、傷害の疑いで、大阪府門真市幸福町の飲食店経営、荒巻靖彦容疑者(54)を逮捕した。「傷害ではない」などと容疑を否認している。
 逮捕容疑は昨年8月14日午後3時15分ごろから約5分間にわたり、川崎市川崎区日進町の路上で、東京都町田市に住む介護ヘルパーの男性(44)に対して、首を絞めたうえ地面に押し倒すなどの暴行を加え、首を捻挫させるなど全治約10日間のけがを負わせたとしている。

 

 

駅で果たし合い、暴行容疑で在特会関係者ら逮捕  産経WEST
2018.11.19 19:59
https://www.sankei.com/west/news/181119/wst1811190026-n1.html
より
 互いに胸ぐらをつかむなどしたとして、兵庫県警垂水署は19日、暴行の疑いで、大阪府門真市幸福町、飲食業、荒巻靖彦容疑者(54)と、韓国籍兵庫県高砂市中島、建設業、孫国一容疑者(54)を逮捕した。両容疑者は「先に手は出していない」と容疑を一部否認している。
 同署によると、荒巻容疑者は在日韓国人らの排斥を掲げる「在日特権を許さない市民の会」(在特会)に近い活動家。18日午前11時ごろに大阪市内で行われたデモ活動に参加した際に、対立団体に所属する孫容疑者と口論になった。神戸市垂水区のJR垂水駅で午後8時に待ち合わせをしたうえで再会し、再び口論に発展したという。

 

1月12日 協組新年互例会で、木村理事長がネオナチ瀬戸らの街宣に感謝の言葉
「・・・瀬戸弘幸氏の本年1月8日の梅田ヨドバシカメラ前での街宣活動、続く和歌山県での街宣活動。その内容、また瀬戸弘幸氏の行動に当協同組合全組合員は感謝しています」、「最後になりますが、瀬戸弘幸氏の街頭演説に改めて敬意を表します」

 

「互例会前の全社会臨時総会で、威力業務妨害・組織犯罪撲滅対策費として10億円の予算を決議した。足らなければ20億でも30億でも資金を用意する」

 

この「全社臨時総会」は、スト直後に開かれた加盟業者が参加する協組運営説明会の以下に示すような議事と同様な、監視がかかった感じだったと言う。
木村理事長
「関ナマ支部のこの活動を支持される方はいらっしゃいますか? いらしゃる方は挙手をお願いしたいと思います」
地神・大山副理事長や、彼らの側近と言える数名の理事が参加者を見回し、重苦しい沈黙がしばし会場を支配した。

 

11時半に始まる新年互礼会前の、僅かな時間を利用して開かれた臨時総会もしかり。
立食会場で立ったまま予算の内訳明細書もないまま、10億円の支出はなし崩し的に決められた。

 

これら資金は、瀬戸氏の引越し費用、阿波座のマンション代や生活費の他、
業者制作の旗や幕、複数の立派な宣伝カーや、月リースで290万円もかかる大画像トラック等に費やされたとみられる。

 

私も在特連中に「お前らに支払われた10億円、どうやって分けてんのや? 瀬戸氏だけがええ目してるんちゃうんか? 交通費とか日当もらえよ。 必ずお前らは銭の分配でモメるからな。 モメてやめる時は、内情を教えてくれよ」と、何度も言ってきた。

 

17日 和歌山理事会乱入事件
和歌山県広域生コンクリート協同組合の連合理事会に、丸山克・前理事長、木村・大阪協組理事長らが乱入。
「連帯を手を切れ」、「手を切らねば、和歌山で大阪の生コンを安売りするぞ」と脅す。
外には在特会ら約30名が会館を取り囲み、街宣。

 

18・19日 和歌山県下の協組や生コン工場へ、「タカリの集団、連帯と手を切れ」街宣。
中西正人・和歌山協組理事長宅周辺では、誹謗中傷ビラを配布。

 

22日 関ナマ事務所を、木村理事長や瀬戸ら在特連中、約20人が襲撃。
渡邊臥龍氏による組合員への傷害事件発生。

 

関ナマに隣接する、労働組居合員と地域の人々の学びと交流の場=学働館の1Fは、保育園であり、そこを街宣車ヘイトスピーチを垂れ流しながら回りまくる犯罪行為も、これ以後、何度か続けられた。

 

25日 和歌山のコンビニ駐車場で休憩中の関ナマの車を、木村貴洋・理事長・地神秀治・副理事長・大山正芳・副理事長・矢倉完治・副理事長ら“4人組”と在特会ら約30名ほどで1時間取り囲み、警察を呼ばれる。
大山氏は、警官を突き飛ばす。

 

この頃、渡邊氏が関ナマ組合員に向かって
「いくら貰ってんの? 君たち。 それより高い給料払ってやろうか? 仕事でやってんだったら、こっちに来ないか? 迎え入れてやるよ」
「自分たちは、協組の資金を自由に使えるのだ」
と、話している。

 

関ナマ組合員で、金をもらって組合活動をしているものなどいない。
自分たちがそうだから、組合員もそうに違いないと思っているのだろう。

 

 

 

2月 2016年のエム・ケイ運輸分会長襲撃事件で、会社の関与が強く疑われるので、事件の真相解明と責任追及の抗議ストに、約20人の在特会が襲撃。
ストは潰されなかったが、瀬戸氏はその手腕を買われ、その後、同社の取締役に就任した。

 

 

 

 

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