有料観覧席のショバ代1300万円を、年番が受け取っていた、ヤクザ顔負けな話
有料観覧席が中止となった件で、更に色々と調べてみたら、とんでもない話が飛び出した!!!
なんと、年番がショバ代として1300万円も、2014年から毎年、主催の㈱大阪文庫から受け取っていたというのだ!!!
これは、私が春木祭礼の曳き手だから知らないのではないだろうし、年番花板にも海老祇で「1300万円 ㈱大阪文庫様」と貼られるように、公開されずにいた情報だ。
これが判明したのは、私が大阪文庫をダミーとして使っていると推測した一二三興行㈲の前を通りがかった際、払い戻しのお知らせの貼り紙を見つけたところから始まる。
道路からは張り紙の内容がよくわからなかったので、直接、それらの本体と目され、一二三に隣接する㈱和泉興信所を訪問したところ、直接有料観覧席事業を取り仕切った小田探偵(興信所職員なので探偵とした)が説明してくれたことからわかったもの。
観光協会でもらった「だんじり祭略式年表」によれば、有料観覧席が最初にイズミヤ前に設置されたのは1994年。
その後、1997年には北町ゴルフ場側にも設置がなされる。
この時、主催がどことは記載がないが、2012年に運営が「岸和田観覧席設置実行委員会」から「きしわだ祭SAZIKI運営委員会」(イズミヤ側のみ)となっている。
翌2013年、運営委員会は撤退し、大阪文庫が後を引き継いで今に至っているのだが、その記載はない。
運営員会は商工会議所青年部が主体であり、商工会議所では、その前の運営者を「NPO法人 だんじり祭振興会」と示し、「その前の団体もある」と教えてくれた。
観光協会の認識と、団体名が異なるのだが、話を続ける。
商工会議所の回答:
・当初の観覧席設置目的は、観光振興のためで、青年部はNPOができなくなったので引き継いだ。
・行ったのは1年間限定である。
・足場業者の引き継ぎは、NPOから受けた。
・青年部が主で、他の主催は青年部所属だった各事業主となっている。
・祭礼団体が「自分でやる」と言い出し、手を引いた。
・収益は3千万円弱で、足場代で約2千万円強かかったが、赤字にはならずに済んだ。
・収益が低いのは、料金が安かったため。
・年番へのショバ代を払ってはいるが、何百万円も払ってはいない。
・だからこそ、沢山支払う大阪文庫に取って代わったのではないか?
これの話を訊いた上で、一二三企画(小田氏によると、荒木町にある一二三興行は親戚のようだが、観覧席とは関係がないとか)へと向かった。
小田氏は、開口一番、「3年ほど関わっていて、今年は初めて全てを取り仕切った。
開催できずに残念だ」と語った。
どうにも白々しく聞こえると思っていたが、30分以上話を訊いてみると、当初の計画倒産的な印象は薄れていった。
・計画倒産的なら、当日券の宣伝に金をかけない。
チケットぴあ等の前売りで5千万円売れており、当日券を合わせて、やっと初のトントンになる予定だった。
・全席が売れれば、売上は7千万円。
年番への1300万円がなければ、これまでも赤字ではなかったが、2013年より4回とも千万円程度の赤字だ。
赤字を出してでもやり続けるのは、社長の「若者が岸和田に定住してもらいたい」など、地域貢献の想いから。
損益分岐点は6500万円で、儲かる商売ではないとハナからわかって取り組んでいる。
・今年、年番へも業者へも半額は支払い済みだ。
たかひら:
年番は「返さねばならんのではないか」と相談していると聞く。
・払い戻しは必ずする。
10月より小口客から順番に行う。
払い戻しのために保険に入っていたが、補填しないようだ。
損保ジャパンへ何百万円も掛け金を、このために払っていたのに、支払われないのであれば腹立たしいが、社長が金策をしており、それで支払う。
・祭礼当日は、小田氏が観覧席予定敷地にいて、チケットを持った人を中に入れていた。
そこで見ていても、チケットは払い戻す。
この5年間運営してきた誠意がお客さんに伝わり、文句を言う人は一組しかなく、その人たちへも、別のお客さんらが怒っていたぐらいだ。
・足場業者へは支払いをし続けてきた。
そこから受けた業者に不払いがあったとの話は聞くが・・・・
・2013年に受けたのは、「商工会議所青年部が投げたので回ってきた」と聞いている。
・昨年は団体よりも個人を大事にした席にし、今年は入金順に割り振った。
「払い戻さなくても良いので、来年もこの席をとってくれ」と言うお客さんもいる。
顧客名簿は2千人ほどあり、その中でもフルネームで千人は覚えている。
今年、手応えを掴んだので、来年もやりたい。
どうにも美しすぎる話であったので、別の側面からも質問してみた。
大阪文庫や一二三企画、和泉興信所の役員らは被っていると推測するが、そんなあなたがたはヤクザか?
・ヤクザではない。
チケット購入者にはヤクザはいるが、皆と同じく正価で買ってもらっている。
このような話を続け、大阪文庫自体の罪は払拭されたような気になったが、
不払いのある足場業者をなぜ続けて使っているのか?
業者名を明かさないのはなぜか?
といった質問は残ったままであり、
「きちんと全ての購入者に払い戻しを行えば、信用度も更に上がるのではないか?」と告げ、「払い戻しは、全て必ず行われたい!! また、会計の不透明さから疑義が生じて、様々な噂を立てられているのではないのか? 会計監査という形ででも市など公の機関が関与するような仕組みに変えて」と要望しておいた。
それにしても年番恐るべしである。
この銭がどこに消えたのか、旧市の曳き手ではない私に、年番は帳簿を見せまい。
その謎肉を頬張ってきたのは誰か?
旧市の曳き手の皆さんには、是非とも「帳簿を公開せよ!」と迫っていただきたい。
「1300万円の使途」が、その大いなるチャンスを拓くだろう。