たかひら正明と見つめる岸和田

岸和田市政を中心に、議会や行政の情報公開をし、改善しています。

「オール阪神250」 その4 神谷→阪神への第3の“こんにゃく”半分 2018年

2016年4月6日(水)18時から、アゴーラリージェンシー堺 4Fロイヤルホールにて、神谷昇氏の政治資金パーティーが行われた。

 

そこでゲストとして呼ばれたのが阪神氏だ。

 

乾杯の竹山修身堺市長や、信貴芳則・岸和田市長よりも、神谷氏は来てほしかった人ではなかろうか。

なぜならば、神谷氏の功績を発表するのに最も華々しく適した人材であったからだ。

 

X氏に、神谷氏の娘であり、政策秘書の郁画氏から、「一発してしまいました」と、オッサン的言葉遣いで自身の男性遍歴の相談が・・・・・

もとい、阪神氏に挨拶で触れてほしい2点の内容が託される。

・父鬼トンネルを開通させた

・市長時代、泉大津市に周産期医療センターを開設した

 

将来の立候補を夢見て、同じ会派の秘書でいる男性にとって、公表されればマズい写真が・・・・

もとい、

ビッグフィッシング」以外の、“準”であっても貴重なレギュラー番組「バラエティー生活笑百科」でも、行政が使うような言葉はほぼ出てこないのだろう。

阪神氏は普段、「周産期医療センター」なるような行政用語チックな単語を使う機会がない。

約1週間前からお願いをされても、ベテランの慢心からか、阪神氏がこの言葉を呪文のようにブツブツと繰り返して覚える姿はなかった。

 

そして迎えた当日。

まだこの時にはかろうじて維持していたベントレーを地下駐車場ではなく、玄関前に乗り付けた阪神氏だったが、

案の定、この言葉を覚えきれず、本番1時間前の喫茶室でも、舞台の金屏風の裏で登場を待つ間も、何度もX氏に「しゅしゅしゅう・・・・医療・・・・  何だった?」と何度も何度も問う姿が目撃されている。

 

本番。

呼び出された時でも阪神氏の脳裏には「医療・・・・ 何やった?」との言葉がクルクルと回っていた。

 

ところで、漫才がアドリブで成り立っているなどと思っている読者諸氏はいないだろう。

オール阪神・巨人のような大ベテランとなれば、作家の台本を覚え、決められた時間や観客層に合わせて、台本を下地にアドリブを入れたりして、爆笑を呼ぶ舞台を終えるものだ。

 

ところがである。

大ベテランはどんなコンディションでも上手く乗り切るとの定説を阪神氏は覆す。

賭け事好きで知られているように、そこへも漫才と同じく“ツッコミ”である。

たちまち前述したベントレーやベンツは自宅ガレージから消えてしまった。

 

芸人に金融機関は厳しい。

儲かっている時に家のローンは完済すべきであったろうに、今や “ゲルマニウム御殿” はお荷物でしかなくなっている。

こんなことになるならば、以前のマンションの方が、「狭いながらも、明るい我が家」だったのに・・・

玉造稲荷もカトリック玉造教会も、神は我を見放したか・・・・

 

近所を散歩するたびに、阪神氏はそう思ったかもしれない。

神頼みをしても借金が減ることはない。

 

「あの時、あの牌を切らなければ・・・・」

と悔やんでみても遅すぎる。

 

そんな後悔ばかりが記憶を司る海馬まで占領し、近年漫才でもネタを飛ばすことが多くなり、相方の巨人氏との仲も険悪になっていた。

 

金屏風からさっそうと表舞台に現れた時間に戻す。

案の定、スポットライトを浴びてハイになると、使い慣れた言葉でなめらかになる口に反比例して、難しい言葉はどこかに行ってしまっていた。

 

金屏風の裏でX氏は、舞台袖で神谷夫婦は、同時に焦りを感じる。

「はよ言え」と。

だが、その期待は見事に裏切られ、「父鬼トンネル」も「周産期医療センター」も阪神氏の口から出ることはなかった。

 

それでも神谷夫婦は主役である。

ゲストの阪神氏を持ち上げ、二階俊博オヤジにマイクを回し、トリとして神民氏自身が挨拶を続け、

竹山修身堺市長の乾杯の後、会食タイムとなった。

 

神谷夫婦はオヤジの二階俊博や、信貴芳則岸和田市長など壇上の来賓、2万円を払って人数には不足の割に合わない食事を楽しみに来た来客に頭を下げながら、「功績の紹介こそがメインだったのに・・・」と、大きく肩を落としての乾杯であった。

 

 

 

 

 

乾杯後、話をトバした阪神氏が、「あっ」と思う間もなく、これも郁画・秘書に頼まれていた会場内を回り、写真撮影が始まる。

この時は流石に「神谷センセを応援しています」とのセリフを忘れはしなかった。

今、このブログで事情を知る読者からすれば「お前らは銭でつながったズブズブの関係やないか!」と空々しく聞こえるだろうが、この時にそんな事情を知る人は少なく、会場内の多くは暖かく阪神氏を迎えている。

 

暖かすぎて、阪神氏が困る場面もあった。

それは肩を組まれての記念撮影だ。

ベテランの芸人は小柄な人が多く、ご多分に漏れず阪神氏も160cm程度の身長で、記念撮影をねだるおばちゃんたちからすれば、肩に手を回しやすい。

何気なく、また親しみを込めて、肩に手を回すおばちゃんが続出する。

 

ところが、運気などを大事にする芸人からすれば、肩を組まれるのは、運気が逃げるとご法度の行為である。

芸人で日常的に肩を組むのは、COWCOWぐらいだろう。

 

特にベテランの芸人は、相撲取りと同じく肩を組まれるのを嫌う。

相撲取りのように手を払うようなことまではしないとしても、「肩でなく、腕を組んでもらえますか」程度には告げてきた阪神氏だったが、“こんにゃく”の力は強く、組まれっぱなしで会場を30分ほど回る。

それでも験を担ぐ商売を長年続けてきた阪神氏にとって肩を組まれ続けることは屈辱であり、撮影役をしていたX氏に「ボチボチええかな。 キリないわ。 運気落ちるわ」と告げ、開場を出て階下の控室へと向かった。

 

 

仕事を終えればギャラである。

阪神氏には事前に50万円の「お車代」が渡されると伝えられていた。

しかし、舞台で最重要セリフをトバしたのに、それだけのが金額は支払われるのか?

阪神氏の胸に不安がよぎる。

それが態度に現れたのは、控室で次から次に運ばれてくる高級会席料理の食事で腹を膨らませ、アイスコーヒーを飲んでいる最中だった。

 

通常、腹が満たされれば、気分は上向きになるものだが、四六時中借金に追われる彼は、生理学とは異なる反応を体が示す。

神谷郁画・秘書から4F受付横で白い封筒を受け取ったX氏が、タイミングを見計らって封筒を差し出すと、阪神氏は大好きな坂田利夫氏の真似でおどけ、「あ~りが~とぉさ~ん」と受け取った後

「この封筒、ホンマに50万入ってるの?」

X氏に訊かずにはいられなかった。

 

再度訊く。

「確認した?」

 

X氏はマネージャーでも何でもないのだから、封筒の中身まで確認するはずがない。

 

阪神氏は封筒を開け、声を出して札を数えだす。

30を超えた辺りで、X氏は「まだ残ってますやん。 40なんかありえんから、50ですよ。 間違いありません」と声を掛けるも、阪神氏の指は止まらない。

 

40を超え、阪神氏の顔にも笑顔が見え始めた、ちょうどその時、控室の扉が開いた。

そこにいたのは、X氏の仕事仲間だった3人の男性である。

阪神さんと写真をお願いできませんか?」

 

このお願いはX氏も事前に聞き、承諾していたが、約束していた時間はもう少し早かった。

3人は、「阪神さんも後の用事があるかもしれないし、お帰りになる前にお願いしよう」と気を利かせたつもりだったのに、それが裏目に出てしまう。

 

「あ・・・」

固まる室内の二人。

瞬間、X氏は機転を利かせる。

「ギャラやギャラ」

3人はX氏の説明に何の疑問も持たず、写真を撮り、談笑して部屋を出ていった。

 

「あ~、冷や汗出るわ」と焦ったのはX氏のみ。

笑みを覗かせ阪神氏は無邪気に「50あったわ。良かった~」とはしゃぐ。

 

この3人の訪問と写真は、後に吉本と阪神氏を震撼させるとは、参加者の誰もが夢にも思わぬまま夜が更け、散会となった。