ネトウヨの皆様へ 田母神俊雄閣下が、韓国軍、海自哨戒機にレーダー照射を「全く危険ではない」と説明
韓国軍、海自哨戒機にレーダー照射:日本経済新聞
2018/12/21 19:29
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39266380R21C18A2000000/
より
岩屋毅防衛相は21日、海上自衛隊のP1哨戒機が20日に日本海の能登半島沖で韓国海軍の艦艇から射撃管制用のレーダーを照射されたと発表した。P1哨戒機は日本海で警戒監視活動にあたっていた。日本政府は外交ルートを通じて韓国政府に抗議した。岩屋氏は「不測の事態を招きかねない極めて危険な行為だ」と語った。
20日午後3時頃、韓国海軍の駆逐艦「クァンゲト・デワン」が海自厚木基地(神奈川県)所属のP1にレーダーを照射した。岩屋氏は「極めて遺憾で再発防止を強く求める」とも述べた。韓国側の意図は明らかになっていない。
レーダー照射を巡っては2013年1月に東シナ海の公海上で中国海軍の艦船が火器管制レーダーを海上自衛隊の護衛艦に向けて照射した事例がある。
(引用ここまで)
これでネトウヨの皆様はお怒りだろう。
さすが、何も調べずに「安倍尊師のお言葉は神の言葉」と崇めるだけだが、岸信介氏や安倍寛・晋太郎親子とは程遠い、妄想の世界に生きる政治家ではなく、第29代航空幕僚長として、軍のオペレーションを知る田母神俊雄閣下を聞いた方がええんでないの?
13分7秒にわたるこの映像は、12月20日、能登半島沖の日本のEEZ(排他的経済水域)の上空を警戒監視のために飛行していた、海上自衛隊のP-1哨戒機が撮影したもの
問題のレーダー照射は、韓国のクァンゲトン・デワン駆逐艦がカメラに写ってから5分19秒後(映像では6分4秒頃)。
クルー「あ~、あ~(レーダーを)出してます。 FC(火器管制レーダー)系出してるぅ~」
機長「はい、りょうか~い」
クルー「FCコンタクト」
~「確認作業中」として一部音声除去~
クルー「ちょっ、避けたほうがいいすねぇ」
機長「はい、は~い」
クルー「は~い」
クルー「この後で、砲の指向等を確認(せよ)」
機長「確認せよ」
クルー「了解。はいはい」
6分25秒頃まで
6分45秒頃
クルー「メチャクチャすごい音だ」
6分55秒頃
クルー「(駆逐艦の)砲はこちらを向いていない」
7分36秒頃
機長「一応、呼びかけようか」
8分33秒頃
機長「一応、(司令部に)入れておこうか」
8分50秒頃
クルー「はい、またぁ~(FC)探知ぃ~」
9分15秒(VHF緊急周波数)10分55秒(国際VHF)、12分15秒(UHF緊急周波数)頃
クルーによる韓国側への無線呼びかけ「貴艦の行動の目的はなんですか?」
このやり取りについて、時事通信やTBSメディアでも、「現場の緊張感が伝わる映像」などと表現しており、12月30日放送のTBS「サンデーモーニング」では伊藤俊幸・元海自海将が「完全に射撃管制レーダーを照射された後のプロセスなんです」などと煽っているが、上記書き出しをしながらすべての映像を確認したが、私にはえらいこっちゃな騒ぎに機内がなっているようには見えない。
冷静沈着に行動する訓練ができている?
もし自衛官は、喉元に匕首を突きつけられて、「はいは~い」などと間延びした会話ができるほど肝が座っているとするなら、イラクに派遣された自衛官のPTSDや自死率は上がるまい。
3.11で、数多くの遺体を発見し、死臭や腐臭を嗅いでも、PTSDどころか平常心を保っていられただろう。
私自身、何度か銃を突きつけられたことがある(エレベーターホールで、突然、私を間に挟んで夫婦喧嘩が始まった、警官にカツアゲされた)が、状況から撃たないだろうと予測をしていても、名のはずみで引き金が引かれるかもわからず、恐ろしく、「落ち着いて・・・」「金出すがな」と対処している間も、行きた心地はしなかった。
バスの中などで、ズボンのポケットから拳銃のグリップが見えた状態で、「強盗の友達を呼ばれたくなければ、金出せ!」と、マクドナルドのコップが回ってくるような場面では、寝たふりをしてやり過ごした、
友人の車に乗ると、ダッシュボードにマグナムが入っていた(その友人はその後、行方不明になった。 死体も出てこないので、問い合わせがあった)、
友人宅で泊まると、夜中にちびっこギャングが近所でパンパンと強盗だか抗争だかを始めた(友人は「日常茶飯事だけど、外に出るなよ」と説明)、
人通りの少ない通りを通っていて、強盗団に追いかけられた(いつもはビーサンだが、この時はスニーカーで猛ダッシュして命拾いできた)、
空港から路線バスに乗っていると「お前、なんでエアポートバスに乗らないんだ? そんなに荷物を持って、襲ってほしいのか?」と、乗客に言われた、
翌日、飛行機に乗るために、空港近くで泊まろうとすると、長距離バスのドライバーに「なんでここで降りるんだ? 誰かガードでもつけているのか? 1人なら、もっと安全な郊外に泊まれ」と言われた、
選挙の集会で民衆を撮影していると警官に「なんで人を撮っているんだ? 誰が支持者かを調査するために取っていると思われて、殺されるぞ」と言われた、
20時頃、人が沢山いて、交番前に何人もの警官がマシンガンを持って警備にあたっているのが日常風景な広場で、コンビニ袋だけを下げて歩き、地下鉄で帰ると、宿のおばさんが「こんなに暗くなるまで、どこに行っていたのか? 広場? 警官がいても何の関係もなく殺されるよ」と言われた、
夕方、屋台で飲み物を買ったら、サイズが小さいのにLサイズの値段を請求してきたので、「なんでやねん! 値段が違うだろ!」と抗議したら、店主も目が血走ってきて、ズボンに見えている拳銃のグリップに手がかかりだし、屋台の他の従業員が止めに入って事なきを得た、
火山登山に行こうとして、当初予定した山は活火山すぎるので、別の火山(これも火口から大峯山以上に身を乗り出してマグマを見たが、煮えたぎっていた)に行き先変更したら、元の山が噴火して溶岩が流れ出した(地元では日常茶飯事ではあるものの、火口まで登っていたら、マグマに飲まれていた)
など、何度も危険な目にあっていても、直接銃を向けられるとビビる。
自衛官も軍艦からロックオンされた状態で、間延びした返事などできるはずがなく、「現場の緊張感が伝わる映像」には違和感があったところ、田母神閣下が種明かしをしてくれたので、以下4TWをに示すので、無駄に騒ぐネトウヨ諸氏は勉強するように。
無論、撃つ気はなくとも、どんなアクシデントが発生するかわからんので、仮に間違えてレーダー照射したとしても、すぐに無線で「撃つ気はないから、すぐ外すわ。 ごめんね」と応答するよう、検証と再発防止はやっておかねばならないことは言うまでもない。
参考
日本側と韓国側の対比:
伊藤元海将「映像からわかること」
1.レーダー照射
照射されたことを示すやり取りがある
2.P1哨戒機
国際法上の距離と高度を保っている
3.無線呼びかけ
遠くまで届く電波を受信できないのはありえない
韓国側の主張
1.レーダー照射
哨戒機に使った事実はない
2.P1哨戒機
真上を低空で通過
(たかひら注:
映像では真上を飛ぶものはない)
3.無線呼びかけ
通信感度が悪く、殆ど聞こえなかった
(たかひら注:
目視確認できるような離れていない場所からの無線が聞こえないなら、韓国軍は日本橋でんでんタウンでトランシーバーを買ったほうが良い)
参考:
韓国軍レーダー照射に田母神俊雄・元航空幕僚長が「危険じゃない」「大騒ぎしなくてよい」と発言しネトウヨがヒステリー@litera_web
2018.12.26
https://lite-ra.com/2018/12/post-4452.html