たかひら正明と見つめる岸和田

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富田林でのシルバー人材センターの団体交渉権を求める闘いに、全国シルバー会員は続こう!

シルバー人材センターの件について、岸和田市福祉センターでは労働環境の改善が見られました。

 

福祉センターで、外の警備にあたっているシルバーの方が目につき、福祉センターと交渉し、2月1日より1F入り口のモニター監視として建物内に入れることになりました。
警備の仕事は、駐車場出口での無料券や料金トラブルに対処するものです。

 

これまでは、警備員が中で待機する箱を、出口付近に設置していましたが、台風で壊れたため、それ以後、車寄せなどで待機しています。
この場所は、屋根こそあるものの、吹きさらしですので、暑さ、寒さに対しては厳しい労働環境となっており、「建物内で勤務させて」との要望が、かねてよりありました。

 

シルバーも12月には「寒いので、建物内で勤務させてもらえないか」と、建物を管理する社会福祉協議会に交渉していましたが、
以前、勤務場所を離れて、2Fや3Fに長時間いた人がいる、
建物内にいると、利用者から「サボっているのではないか?」との声がある
などの理由から、建物内での勤務に難色を示していたものです。

 

私も再度、寒暖の激しさによる勤務状況の過酷さや、労働者が高齢であり、気温が直に体調に影響することによって、病気になる可能性もあることなどを説明し、この度、建物内勤務となったものです。

 

と、ここまでは良かったのですが、「タカヒラさんが言うてくれるのはありがたいが、言うてくれることで、条件が悪くなっている」と伺い、詳しく訊いたところ、「今まで2人の交代制だったものが、2月からは3人制になる。 そうすれば、勤務時間も減り、お金も減額になる」との答え。
以前より、シルバーからは「労働環境改善のため、人員配置を増やすなどを考えている」とも聞いていたので、それによるものかと思いつつ、「すみません」と返答し、シルバーに理由を確認してみました。

 

シルバーの回答:
「確かに、2月から2人→3人体制に変更します。 これは、祭礼時や、インフルエンザなどで休みの調整を行わねばならない場合があること、仕事が当たっていない人にも仕事を回すことが理由で、かねてより変更を考えていたもので、タカヒラさんの話とは関係がありません。 丁度、勤務条件も変わることから、同時に変更したものです」
との理由です。

 

 

これを受けて、シルバーで働いていると思しき方からメールをいただきました。

 

岸和田市民さんより
シルバーの件ですが、結局は人を増やした分、手取りが少なくなってしまったということなんですね。
せっかく、頑張ってくれたのに、思わぬ結果になり、会員には気の毒です。

 

シルバーの仕事は、ワークシェアリングで、1人職場は2人で回す。2人職場は4人で回すのが基本だと思います。

 

祭礼やインフルエンザ、また新入会員を理由にしていますが、こんなの理由になりません。
そのためのワークシェアリングなのですから。

 

ちなみに、岸和田市和泉市貝塚市のシルバー人材センターのHPから、29年度の契約金額を調べると、
岸和田市 4.5億円  和泉市 6.4億円  貝塚市5.6億円

 

岸和田市のシルバーが、いかにしごとをしていないかがわかると思います。

 

シルバーの目的は、いきがい・健康・収入を得ることですが、70、80になったもシルバーで仕事をしている会員は
やはり、収入が必要なのだと思います。

 

もうひと頑張りしてください。よろしくお願いします。

 

 

これに対して、自分たちで立ち上がるべきものについては、自分たちでも闘ってくださいとの意味を込めて、以下のように返答させていただきました。

 

私の交渉と、要員が2人から3人になったのは、何の関係もないと、シルバーの事務局へも確認していますので、お間違えなく。

 

対話の元から見解の相違が見られるようですが、ワークシェアリングとは、「できる限り多くの労働者を就業させるために、皆が少しずつ就業時間を分け合う」ことで、労働者数と労働時間とのバランスは、社会通念を基準として、労使交渉によって決められます。
福祉センターで言えば、10~21時まで×7日ですので、77時間/週となり、20時間/週・人となります。
報酬(便宜上910円/時で計算)は、約7万3千円/人でしょうか。

 

これを2月からは6人で割ること になるので、13時間/週・人、4万7千円ほどになります。

 

休館日を勘案せずに計算しているので、実際は更に減額となるはずです。

 

減額への不満は理解しますが、シルバーは4人で回していて、「休みなどで不都合があったので、3人体制にする」と回答しています。
これは合理的主張であり、これに反論するには、これまでそのようなことがなかったことを、資料によって主張する必要があります。

 

また、営業が熱心でないのであれば、それについて会員自体が「営業自体を仕事としてよこせ」と主張す る必要があります。

 

富田林シルバー人材センターでは、団交拒否事件として、大阪府労働委員会に対し、不当労働行為救済申立を行っています。
これは、心ない職員が「配分金カットしといたからな」と、勝手に賃金を決め、その件につき文句を言ったら、一切仕事に呼んでもらえなくなったことに起因します。

 

このように岸和田シルバー会員も、立ち上がるべきです。
闘わない者に権利は天から降ってきません。
全ての権利は闘って勝ち取るものです。

 

私も行政が絡むものに関しては、一定交渉が出来ますが、シルバーの運営の全体については深く介入できません。
福祉センターについても、行政の支払う経費が大きく膨らむことに関してはメスを入れますが、4人が6人になることは労働環境上むしろ労働負担の緩和として望まれるものです。

 

7日間あるので、日々日替わりというのであれば、「それはシェアしすぎだろ」と言えても、4人を6人することに対して、「穴を開けないため」と言われれば、社会通念上も合理的でないと言えるほど反論する資料を持っていませんので、「それは増やしすぎだ」と言えず、了承する他ありません。

 

まして、仕事をとってこない件は、シルバー内部の問題で、行政と関係ありませんので、シルバーから「タカヒラはどのような立場か? シルバーがタカヒラと交渉しなければならない理由は何か? 労働組合でもない、代理人として当事者からの委任契約も持たないタカヒラと、なぜテーブルにつかねばならんのか、説明してくれ」と言われた時点で終わりです。

 

ですので、まずは会員自らが団結して、シルバーと交渉を行うか、闘う労組を結成するかのいずれかとなります。
労組結成となれば、労組関係者として、私も団体交渉に出席することが可能になるかも知れません。
(引用ここまで)

 

 

ここで書いた、表題でもある富田林の闘いについては、以下のとおりです。
なかまユニオンブログ
シルバー人材センター証人調べ
投稿日 : 2019年1月30日
http://www.nakama-union.org/?p=1474
より
1月29日大阪府労働委員会で、富田林シルバー人材センター団交拒否事件の証人調べが行われました。

 

全国のシルバー人材センターで、高齢者が安価な労働力として働かされています。

 

シルバー人材センターに団交応諾義務があるか、否かを問う、日本で最初の労働委員会事件です。

 

井手窪 啓一さんがアルバム「2019年なかまユニオン」に写真を追加しました。15時間前昨日、富田林シルバー人材センター団交拒否事件の証人調べを行いました。「例え自分は捨て石になっても」という気迫の証言でした。
(引用ここまで)

 

これについて、南河内オンブズマンの中山佑子氏がコメントしています。
富田林シルバー人材センター事件
大阪府労働委員会に対し、不当労働行為救済申立をし、1月29日、証人尋問を行なった。
心ない職員が「配分金カットしといたからな」と、勝手に賃金を決めていた。そして、その件につき文句を言ったら、一切仕事に呼んでもらえなくなった。

 

また、シルバー人材センターの会員登録をするためには、年間2000円を支払う。仕事の紹介もしないで、会員費の搾取とは、あまりに酷い!
高齢者の方に気持ちよく働いてもらうことが大事!
会員の労働者性を認めさせたい!
(引用ここまで)

 

富田林シルバーで団交権を認められれば、画期的であり、全国のシルバー会員も断交を行い、自らの労働条件を自分たちで勝ち取ることができます。

 

岸和田シルバー会員のように、他人任せで放置できる問題ではありません。
当事者自らが立ち上がってこそ、私のような外野も側面から支援ができます。

 

岸和田シルバー会員も、団交権を求め地労委に訴え、闘う旗を掲げねば、組織の決めたことに黙って従うしかありません。

 

おかしいことを「おかしい」と言える風土に、岸和田も変えていかねば、いつまで経っても住みよい街にはなりません!

 

 

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