たかひら正明と見つめる岸和田

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泉房穂・明石市長の暴言擁護の浅さを嗤う

泉房穂明石市長の暴言は、この第一報から始まった。

 

明石市長、職員に「火つけてこい」 立ち退き交渉進まず朝日新聞デジタル
2019年1月29日00時02分
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20190128005053.html

 

その後、29日午前に泉市長は記者会見し、全面謝罪。
ネット炎上やワイドショーが乗って、次には擁護論が出る。

 

擁護論の元となったのは、この市長発言分掲載。
神戸新聞NEXT|総合|部下に「辞表出しても許さんぞ」「自分の家売れ」 明石市長の暴言詳報
2019/1/29 12:03
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201901/0012019280.shtml

 

この後、
「報道としての公平さを欠く」明石市長のパワハラ暴言、”テレビが伝えなかった発言”を掲載した神戸新聞記者を直撃  HuffPost News
2019年01月30日 18時42分 (2019年01月30日 15時12分「Abema TIMES」より転載)
https://www.huffingtonpost.jp/2019/01/30/akashi-shicho-fairness_a_23656554/?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter
で、
29日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に、「暴言詳報」として発言を掲載した神戸新聞の明石総局の藤井伸哉記者が出演。
藤井記者は「東西に抜けるにはこの道しかないこともあり、長年の課題として工事の完成を待ち焦がれていた市民も多い。当初の事業完成予定は、暴言のあった半年前だった。会見から得た情報では、そのビルの逆側から順に買収交渉をかけていっていたため、買収が後手に回ったという経緯があったようだ」と説明する。

 

現場状況も引用。
2010年に国交省近畿地方整備局が拡幅工事を決定し、2012年に明石市が用地買収に着手。用地買収が36件、物件補償が27件あったが、暴言のあった2017年6月時点では、条件面で折り合わず、所有者が立ち退きに応じていないビル1棟を残すのみとなっていた。
市長が"職務怠慢"だとして激怒したのは、この所有者との交渉についてだった。その後、用地買収は完了、工事も進められている。
(抜粋・引用ここまで)

 

 

市長発言擁護者のネット上の主張も一定見たが、「市職員のサボリに、市民本位の市長が怒り、その熱心さ故に暴言が出た」と受け取っているように見受けられる。
上辺だけ見ているのだろう、他の議員ら、内部事情を知る者の意見なども見た上ですらない。

 

例えばこんな感じ。
明石市長・泉房穂氏の暴言をよく読むと、市民の命を守るための正論である件(山本一郎) - Y!ニュース
1/29(火) 18:12 山本一郎 | 個人投資家・作家
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20190129-00112928/
より抜粋。
 もうすぐ明石市も市長選間近ということで、2年前の暴言問題がなぜいまクローズアップされるのかを考えるといろんな思いが去来する物件ではあるのですが、物言いについては折り目正しく品行方正な私としてはどんな暴言を明石市長の泉房穂さんが放ったのだろうと興味を持って、見物に行ったわけです。

 

(たかひら注:
ネット民の間で「見物に行った」は、ネットサーフィンしただけを指すのは周知の事実なのか?
マスメディアとしてのヤフーニュースに投稿するのだから、隠語を使うなよ。
日本語で「見物に行った」は、「現地調査に行った」である。

 

「作家」などと自称しているのに、日本語をキチンと使えんのか?)

 

 市長、ブチ切れであります。暴言はほんといけませんよね。暴言なんて吐いたことのない私がそう思うんですから、読者もみんなきっとそう思っていると感じます。

 

 でもですね、全文読むと、市長の真意は「道の狭い角で交通事故があり、女性が亡くなったから、道路の拡幅をしなければならないのに、明石市役所の担当者が7年近く放置してきたので、市長がブチ切れている」のが分かります。ブチ切れて暴言を吐くのはいかんと思いつつ、その目線は「市民の安全のために、役人が働かないことに対する怒り」である以上、これってむしろ素晴らしい市長さんなんじゃないの? 市民の安全のために役所がしっかり動くよう激励してブチ切れてとにかく仕事を進めようという気魄さえ感じるわけですよ。

 

 さらには「2人が行って難しければ、私が行きますけど。私が行って土下座でもしますわ」とまで言っています。部下の不始末を見て、彼らの責任を厳しく叱責するだけでなく、駄目だったら自分が現地に行って土下座でもするとまで伝えているのです。良い上司じゃないですか。

 

 その割には土下座する相手の物件を「きょう火付けてこい。燃やしてしまえ」とか言っているあたり市長の前のめり感もあるわけですが、これ、あくまで市民目線、市民の安全のためにこの拡幅工事が必要だ、用地買収を早く進めなければならないという責任感によって出た言葉だとするならば、むしろ人間臭く、明石市民のために働く市長と言えるんじゃないでしょうか。

 

 それに引き換え私たちの東京都知事小池百合子さんの体たらくは目を覆わんばかりで、築地市場跡地も東京オリンピック対策も選挙公約全滅もすべて酷いことになっています。

 

 泉さん、もし明石市で再選できないようだったら是非東京都に来てくれませんか。一緒にいろんなもの燃やしましょう。
(抜粋ここまで)

 

 

この山本某には、以前、さも反ハシシタ派であるかのように装って、テレビ朝日「橋下×羽鳥の番組」に出演し、当然ながら煙に巻かれており、それを本人に「空中戦やらんと、政務活動費ネコババした多数の維新市議ら、犯罪者集団を生み出した責任と、その処分の甘さなどについて問え」と指摘したのだが、自身の取材などもないので、それには答えられるはずもなく、自己擁護主張を繰り返しただけだった。

 

今回もそのような「権力だ~いすき!」と、耳にかける虫眼鏡=ハヅキルーペCMのように、権力番犬としていじましい主張を行っている。

 

だが、山本某を番組で論破したハシシタ氏は、逆の主張だ。
29~30日にかけてのTWでは、
「単なる注意・叱責のレベルを超えている。泉さんの功績がどうであれ一発アウトだ」
「政治家や行政の不祥事について、功績や背景事情を全て丁寧に勘案して総合的に許すという論理を認めてしまえば、あらゆる政治行政の不祥事について責任追及はできなくなるだろう」
「どんな功績や背景事情があろうとも、ダメなものはダメというラインを引くのが政治批評の役割であり、野党の役割だ」
「今回の職員への発言は、杉田水脈氏の『LGBTは生産性がない』発言よりも酷いものだ」
と、「民主党から出馬し、衆議院選挙で落選して、市長を腰掛けに再度衆議院を狙う小物は権力じゃない!」と見ているのか、泉市長を批判している。

 

 

これらの擁護に対する私の見解は、以下の通り。
4月選挙を控えての、今の時期の公表なので、政争の臭いもありますが、以前より他の複数明石市議からも問題点を聞いており、権威主義者であると感じていました。

 

私が泉市長を偽物だと判断したのは、彼が弁護士であるにもかかわらず、刑事弁護は受けなかったという点です。
「儲からないから」との理由だそうですが、司法研修所の教官としても「1度はキングファイル50冊分もの資料があるような冤罪事件にあたり、弁護士としての社会正義の責務を果たせ」と指導する、刑事弁護しかやってこない弁護士人生を送り続け、生涯をかけて名張毒ぶどう酒殺人事件の冤罪立証に尽力し続ける、神山啓史氏の話を聞いているので、余計にそう見えております。

 

また、明石市には、私も市議らと視察に同行した神戸刑務所があるが、行政管轄が違うとは言え、弁護士として受刑者の人権問題に熱心でもなく、明石市の人権施策の実効性についても疑問があります。

 

強い者には弱く(安倍ちゃんなどには抗わない)弱い者には強い(歯を向くのは職員や若者など自分より立場の弱い者へのみ)」とのパワハラ加害者共通項も見える。

 

 

しかも、泉市長の暴言は今回が初めてではない。
参考資料として貼り付ける
神戸新聞NEXT|総合|暴言の明石市長 これまでもたびたび“舌禍騒動”
2019/1/29 23:42 (まとめ・藤井伸哉)
では、今回とは別にこれまでの4回の暴言事件が示される。

 

更に“3倍速の早口”“敏腕” 明石市長「火をつけて捕まってこい」暴走発言の理由は  - 毎日新聞
2019年1月30日 【浜本年弘、反橋希美】
では、
録音の理由が、このように説明される。
泉市長は「普通の人の3倍速」と庁内で評されるほど早口といい、「発言のニュアンスを間違えないため」(男性職員)に録音する部下もいたという。

 

なので、「何で職員が録音しとんねん! ハナからハメる気やったやろ」との指摘は的外れだ。

 

4月には立憲民主の兵庫県議候補予定者となっている中西礼皇・明石市議もFB
2019.1.30 11:47
https://www.facebook.com/reo.nakanishi.9/posts/2354709294575282
で、こう主張し、泉市長を批判している。

 

泉市長の市職員への暴言について、「暴言はダメだが内容は正当」という主張に反論と問題提起をします。
①用地買収の交渉を7年間なにもしていないことはありません。
②値段の交渉もしてます。値段の提示もしてる。買収金額は概算から両者が詰めていくものであり、概算で合意できなければ完全な額が出ないのは当然。
③国道の拡幅事業で国からの委託。市がなんでも勝手にできるものではありません。
④権利関係が複雑な案件。市長は土下座しに行くと言う前に、進捗をこれまで管理してなかったのか。
⑤おまけ:24年から請負ってるので、7年じゃなく5年。

 

あれだけ常軌を逸した発言をしている市長が、怒りにまかせて言ったことを鵜呑みにして、「市職員が怠慢」というのはあまりにいい加減ではないでしょうか。
職員は市長と対等でないので、あの場で反論することは不可能です。あんな発言する市長に反論できるわけない。
(引用ここまで)

 

そして、泉市長が「市民の信を問う」としている4月選挙の対抗馬は、前市長の北口寛人氏とされている。
この人も、明石と淡路島を結ぶ第三セクターたこフェリー会社への支援に関して、市議会で公文書と異なる答弁をしたとして市議会から問責決議を受け、3選出馬を断念している。
詳細は、『ウソの上塗り』中西礼皇ブログ
2010-12-07 22:59:31
https://ameblo.jp/nakanishireo/entry-10730178449.html
にあります。

 

念の為言っておきますが、私は立憲民主党を養護する立場ではないし、立憲入りする前から面識がある中西市議の姿勢には「権威主義的である」と批判もしていますし、他の市議からも泉市長の施策については聞いてた上で判断していますので、お間違えなく。

 

当時の報道では、北口市長の2011年選挙目当てでたこフェリーを続ける発言もありました。「成果をね、3つくらいだしてなかったら次の選挙負けますよ。だから、どうしてもやらなあかん。だから、どうしてもという思いがあるから、まあ頼むよ」

 

 

北口前市長は、経歴も世襲なだけでなく変だ。
1999年に進パパの世襲として県議を交代してもらい、民主公認、社民推薦として、三菱重工社員、党総支部幹事長の立場で出馬、当選。
慶應義塾大学の経済学部卒業なので、ボンボンですな。

 

進パパは91年選挙は民主党公認だが、95年は無所属。

 

2003年、岡田進裕・前明石市長辞職に伴い、チャンスと見て、選県議は1期でやめて出馬。
選挙は、自民、民主、公明、自由、社民、保守新推薦。

 

飯目当てか、再度の市長返り咲きをはじめから狙っていたか、2015年には兵庫県議に戻ります。
しかも自民で。

 

県議→市長→県議→市長挑戦と、何がしたいのかサッパリ不明で、政治屋と言われるようなこんな候補しか出ない明石市もまた、市民が新住民ばかりのベッドタウンとして、市政に無関心な街です。

なるべくしてなるわな・・・・

岸和田と違って、市議に市政監視する人がいるだけマシか・・・

 

 

 

参考:
1.橋下徹氏、明石市長暴言は「功績どうであれ一発アウト」 デイリースポーツ/神戸新聞社
2019/01/30 10:09
http://a.msn.com/01/ja-jp/BBSVaCo?ocid=st
より
 元大阪市長橋下徹氏が29日から30日にかけてツイッターを更新し、明石市泉房穂市長が「火を付けて捕まってこい」などと市職員に暴言を吐いたことに「市長として一発失格」などと持論を展開した。

 

 泉市長は17年6月に道路の拡幅事業が進まないことから、担当職員に「(物件に)火を付けて捕まってこい」などと暴言を吐いたことが明らかとなり、謝罪。ただこの発言の後には「市民の安全のためやないか」「そのためにしんどい仕事するんや、役所は」などと話していたことも報じられている。

 

 これに橋下氏は「普段セクハラやパワハラには厳しい人に限って、泉市長を許す傾向が強い。これが人権派ダブルスタンダード」とつぶやき、「俺の出自の問題のときも人権派はダンマリどころか喜んでいた者が多かった。泉市長の言動は市長として一発失格だ。出馬は辞めるべき」とした。

 

 今回の発言が、「不特定多数相手の一般論」でも「メディアやインテリたちとの論戦」の中でのものではなく「市長という絶対的権力を持った者が部下である職員に放った言葉」であることに注目。「単なる注意・叱責のレベルを超えている。泉さんの功績がどうであれ一発アウトだ」と持論をつぶやいた。

 

 その後も「泉さんが一生懸命な人であることは知っている」としたが「政治家や行政の不祥事について、功績や背景事情を全て丁寧に勘案して総合的に許すという論理を認めてしまえば、あらゆる政治行政の不祥事について責任追及はできなくなるだろう」と指摘。これを許せば野党は与党の不祥事を追及できなくなるとし「どんな功績や背景事情があろうとも、ダメなものはダメというラインを引くのが政治批評の役割であり、野党の役割だ」とも訴えていた。

 

 

2.橋下氏「功績どうであれアウト」明石市長暴言に言及  日刊スポーツ
2019年1月30日17時12分]
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201901300000504.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp
より
大阪市長橋下徹氏(49)が、兵庫県明石市泉房穂市長(55)の暴言騒動について、「杉田水脈氏の『LGBTは生産性がない』発言よりも酷いものだ」と非難した。

 

橋下氏は、泉市長が2017年6月、道路拡幅工事に伴うビルの立ち退き交渉を巡って、担当の市幹部に「燃やしてしまえ」などと暴言を浴びせていた問題を受け、29日にツイッターで「単なる注意・叱責のレベルを超えている。泉さんの功績がどうであれ一発アウトだ」と断罪した。

 

30日のツイートでは「泉さんが一生懸命な人であることは知っている」とした上で、「しかし政治家や行政の不祥事について、功績や背景事情を全て丁寧に勘案して総合的に許すという論理を認めてしまえば、あらゆる政治行政の不祥事について責任追及はできなくなるだろう」と指摘。また、「今回の職員への発言は、杉田水脈氏の『LGBTは生産性がない』発言よりも酷いものだ」と私見を述べた。

 

 

3.神戸新聞NEXT|総合|暴言の明石市長 これまでもたびたび“舌禍騒動”
2019/1/29 23:42 (まとめ・藤井伸哉)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201901/0012019333.shtml
より
 道路の拡幅工事を巡り、土地建物の立ち退き交渉を担当した職員に「火付けてこい」などと暴言を浴びせ、29日に謝罪会見を開いた兵庫県明石市泉房穂市長(55)は、これまでも“舌禍騒動”を度々起こしていた。環境保護イベントを巡って暴言を吐いて謝罪したり、東播磨地域を自虐的にPRする兵庫県の動画に猛抗議したり、感情的な言動が目立ち、資質を問う声が上がっている。

 

 泉市長は2015年、作家玉岡かおるさんからため池に関するフォーラムへの協力を依頼された際、「税金の無駄遣い」などと発言。玉岡さんは「耳を疑うような礼を失した言葉。ぶるぶる震えました」などとブログに投稿し、泉市長は発言を撤回した。2人はその後会談し、泉市長が「感情を害する言葉遣いをしてしまった」と謝罪した。

 

 18年4月には、東播磨県民局が「東播磨ちゃん」というアイドルを地味なキャラクターに仕立て、動画を公開したことを巡り、「明石はそんなにマイナーな街ではない」などと抗議。県民局は一時配信を停止したが、批判や再開を求める声が相次ぎ、そのままの形で再公開された。

 

 17年1月の成人式では、「ざわついていて、皆さんの態度はなっていない。多大な税金を使っているが来年以降の取りやめを考えたくなる」などと声を荒らげた。市会本会議で批判され「反省したい」と述べた。

 

 明石市では昨年6月、元部長の男性が男女計10人の部下にパワハラやセクハラ行為を繰り返したとして、停職6カ月の懲戒処分を受けた。「おまえが休んだ方が世のため」などの暴言もあり、泉市長は「職員が声を上げやすい風土をつくる責任がある」として再発防止策を推進していた。

 

 市幹部の一人は「自分の思い通りにならないと、声を荒らげ、叱責された職員も多い。子育て施策が評価され、最近は落ち着いていたのだが…」と話す。

 

 明石市の女性会社員(67)は「立ち退き現場は長い間工事が続いていて、ずっと不便だと思っていた。言葉は過激だけど同情もできる」と話す。

 

 

4.“3倍速の早口”“敏腕” 明石市長「火をつけて捕まってこい」暴走発言の理由は  - 毎日新聞
2019年1月30日 【浜本年弘、反橋希美】
https://mainichi.jp/articles/20190130/mog/00m/040/003000c
より
 兵庫県明石市泉房穂(ふさほ)市長(55)が道路用地買収を巡り「火をつけて捕まってこい」などと担当幹部に暴言を吐いた問題が波紋を広げている。29日の記者会見で自ら「パワハラよりひどい」と非を認めたが、市には30日までに762件の苦情が殺到した。若者世帯の呼び込みや犯罪被害者支援に力を入れ、「敏腕」で知られていた市長に何があったのか、探った。

 

子育て施策で人口増

 

 泉市長は東京大卒業後、NHK勤務や衆院議員、弁護士を経て2011年に初当選した。「子育てするなら明石」を掲げ、中学3年までの子どもの医療費と2人目以降の保育料を無料化。神戸市などから若年層が流入し、13年から人口が増え続け、17年8月に過去最多を更新した。

 

 「人権派」として全国初の事業も次々に手がけた。14年には犯罪被害者らに損害賠償金を立て替え払いできるよう条例を改正。昨年11月、ひとり親世帯の養育費の受け取りを市が保証するモデル事業を開始した。昨年12月には、元受刑者らの社会復帰を支援する「市更生支援・再犯防止条例」を成立させた。

 

 こうした積極施策とは対照的な暴言。小学生の子どもがいる市内の男性(41)は「子どもを大事にする施策を進める一方で残念だ」と話す。
再発防止のさなか

 

 明石市では昨年6月、元部長がプロレス技をかけるなど部下計10人に暴行やセクハラを繰り返し、停職6カ月の懲戒処分を受けた。まさに再発防止に取り組む中、今回の暴言が明るみに出た。

 

 17年6月に「火をつけてこい」などと数分間、暴言を浴びた市幹部は、毎日新聞の取材に「市長からは厳しくお叱りを受けていた。今回のことは『パワハラ』と感じなかったと言えばうそになるが、深刻には考えていなかった」と話した。泉市長も会見で「これまでもかなり厳しい口調で指示していた。言われる側への想像力が欠けていた」と認めた。市長の発言の厳しさ、きつさは職員や議員の間でも知られていた。

 

 泉市長は「普通の人の3倍速」と庁内で評されるほど早口といい、「発言のニュアンスを間違えないため」(男性職員)に録音する部下もいたという。暴言のきっかけとなった用地買収に関し、泉市長は「交通事故が起きており、待ったなしの事業だった」と語り、その焦りが暴言につながったと自己分析した。別の男性職員は「正義感が強い人で、瞬間的に怒りが沸点に達したのでは」と推測する。

 

「舌禍」対決か

 

 泉市長は4月の市長選に向け、3選出馬を既に表明。29日の会見でも出馬は見直さない意向だ。前市長の北口寛人氏(53)も立候補を表明しているが、実は北口氏も議会答弁を巡って退任した過去がある。北口氏は10年、第三セクターのフェリー会社への支援に関して市議会で公文書と異なる答弁をしたとして市議会から問責決議を受け、3選出馬を断念した。「舌禍」の2人による争いが予想され、「究極に難しい選択だ」(市OBの男性)と困惑する市民もいる。

 

 

 

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