下松駅に場外馬券売り場が秘密裏に出来ようとしている。 元締めは永野友達なグランドホール
五風荘をがんこ寿司から奪還して、調子に乗るグランドホールが岸和田博打シティ計画の一翼を担おうとやってきた。
場所は下松駅の浜側、パチンコV(ファイブ)があった場所。
この土地建物を買い取ったグランドホールが、ここの2・3Fを使って場外馬券売り場をつくろうと画策し、既に2018年11月頃より下松町会に説明済みである。
「具体的に反対する理由があれば言うてください」
町会はそう説明し、住民も心中では来てほしくないとは思いつつも、直接的に理由をあげて反対できずにいることから、近々工事に踏み切ると推測される。
下松駅は4つの階段からなり、私のように1人で駅頭に立つ者からすれば非常に駅立ちがやりにくい駅であることから、パスしている駅だが、松本妙子(公明 池尻町115-15)や岸田厚(共産 上松町358-174)両市議のように、下松で駅立ちする市議にとっては見過ごせない問題ではないのか?
それでもこの情報が公明・共産筋から聞こえてこないので、いつものように私が取材し発表に至った。
1.シティホール
迷惑施設が下松に来るのは、これで2度目だ。
写真でもパチンコ屋ん向かいに建つ葬儀場=シティホール。
2001年10月、祭礼が終わるやいなや開発許可の看板が立ち、関係までに4年ほどかかっている。
当時は住民の反対運動と、土地探しのブローカーが自分を飛ばして、田んぼであった下松の土地を買ったとしてゴネる者がいた。
住民は、原昇市長に署名を提出し、住民説明をキチンとするように役場も働きかけている。
これは「建てたらアカンで」ではなく、「ちゃんと金握らせて、住民黙らせとけ」との意味。
その言葉通り、シティホールは1葬儀につきいくらかの銭を町会に支払う。
これは下松だけでなく、周辺町会にまかれている。
話に聞くところでは、葬儀代の10%とも言われるが、それだけ葬儀を行う顧客は余分に支払っていることになる。
ちなみに私が成年後見人として、小さなお葬式を直送形式でやる契約を葬儀社とした時は、安ければ約10万円で病院から霊柩車で運び、ドライアイスを詰め、火葬するところまで受けてもらった。
葬儀社や病院には「生活保護で市が払う金額より安い」と言われたが、後見を受ける方も「できるだけ質素に」との意向であったので、簡素を極めて安く契約した。
シティホールとすれば、町会にばらまく費用は当然経費となると思っていただろう。
ところが5、6年前、税務調査に入られると、「それは利益から出せ。 経費にはならない」と税務署に言われ、そこから町会に支払う金額も目減りしたようだ。
反対住民は納得したわけではなかったが、違法でもなく、強硬な反対は徐々にできなくなっていった。
ブローカーは金儲けが目的だから、下松町内のアパートに引っ越し、「町民として反対する」と建設まで踏ん張り続けた。
建設完了と同時に反対の声も沙汰止みなっているところを見れば、何がしかの利益を得たのだろう。
上松町でも、規模は小さいが家族葬専門の葬儀社が建つ計画があった。
しかし、これは町会が反対し、今では住宅が建っている。
2.場外馬券売り場
1Fはテナント、馬券売り場は2、3Fでと考えている。
パチンコ屋の1Fは天井が高く、潰しが効かないとグランドホールは愚痴る。
顧客は年金生活者を対象とし、10時~15時頃までの営業。
駐車場は、パチンコ屋が使っていた300台の駐車場が、現在有料駐車場として営業しており、それを使うと言うが、平日でもパーキング&ライドか、それなりに台数は埋まっており、この上に馬券の客が駐めるスペースがどれだけあるのかは疑問だ。
近隣住民とすれば、渋滞も懸念しているところ。
春木競馬が中央公園で行われてた時には、西之内町全戸に警報ベルを設置したとも聞くが、それだけの金が今回も地元に落ちるとは思えない。
3.グランドホールと競馬
グランドホールが場外馬券を売るのは初めてではない。
既に園田・姫路など地方競馬場外馬券売り場としてDASH心斎橋を経営している。
歩道のある周防町筋を堺筋から入り、1ブロック進んだ角。
2ブロック北には大阪市立南小学校があることから地元は設置に反対し、今では町会だけでなく、小学校行事などに対しても物心両面で支援している。
下松の住宅が立ち並ぶすぐそばに場外馬券売り場。
どうせつくるなら、競輪場内に併設するか、商店街やカンカンに併設するならまだしも、わざわざ住宅地に博打場を新設することで、博打シティと宣伝でもするつもりか?
永野市長の友達として五風荘の運営権を手に入れたグランドホールによる馬券売り場新設は、止めもしないことから永野家の意向だとも言えよう。
市長自らが博打場新設歓迎とするような気風は、カシノ誘致でかっぽれかっぽれな維新ならではの、目先の銭さえ儲かれば後は野となれ山となれ、バブリーな建設ラッシュで自民が儲けたように、わしらも負けじと儲けるで!との固い決意を示している。
南港のATCやWTC、なにわの海の時空館など、箱物行政を大批判してきた維新は、その利益が自分に入る時には反対どころか推進するのである。
博打場は既に廃れる傾向にある。
IRですら、マカオやシンガポールも収益が落ち、アジア各国に新設される状況下で、儲かっていると言えるのはラスベガスなどほんの一部だ。
熱海のような再生しようもない、今でも団体客だけを狙う時代遅れの観光地を、新設して誰が得するネン!と舞洲のIR、経済効果が目的という情けない万博、下松の場外馬券売り場の行末を予言しておきたい。