たかひら正明と見つめる岸和田

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岸和田市図書館で、「こども読書通帳」始まる。 100冊読んでね。

子ども読書通帳については、2015年に私は岸和田市に導入交渉しています。

それがやっと開始されました。

 

これまで書いてきた子ども読書通帳の記事↓

子どもの読書促進に読書通帳の導入を! 各地で人気の読書通帳 http://mitumerukisiwada.seesaa.net/article/436952621.html

 

全国の読書通帳導入マップと、予算をかけずに導入する具体例 http://mitumerukisiwada.seesaa.net/article/436952661.html

ここまで情報を提供して、まだ「やらない」と言うなら、相当子どもに読書習慣をつけさせたくないのかと言うしかないですね。

 

岸和田市立図書館の読書通帳導入提案への回答
http://mitumerukisiwada.seesaa.net/article/436952692.html

での岸和田市の回答:

読書通帳のスポンサーの件ですが、読書通帳の導入について未定ですので、現在のところ、企業等に働きかけていません。

 

読書通帳のスポンサーの件ですが、スポンサーについて検討する以前に、読書通帳を導入するかどうかの検討が必要です。読書通帳を導入するには、予算を確保する必要があり、図書館だけで導入を決めることができません。今後研究してまいります。

(引用ここまで)

 

 

私は

 【預金通帳タイプ】専用の機械で貸し出し記録を印字する
 【自書タイプ】利用者が自分で貸し出し記録を書き込む
 【お薬手帳タイプ】貸し出し記録が印字されたシールを貼り付ける

の3タイプを提示していたのですが、市は予算を盾に放置し続けていました。

 

そしてこの度、4月から図書館流通センター(TRC〉が指定管理者になって、こども読書通帳が始まったのを図書館で目にして気付きました。

 

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100冊記録できるようになっていて、読了すれば裏表紙が表彰状になっています。

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メモの部分は、もう少し広く取って欲しいところですが、それでも形として配布が始まったことは喜ばしいですね。

 

私は図書館やキャリア職の司書は、指定管理者ではなく、市の正規職員として雇用すべきだと考えています。

しかし、このような市ではやらず、指定管理者になればやる取り組みを見せられれば、「司書の永年雇用が担保されるのであれば、現場司書を引き継ぐ条件で、指定管理者に任せてもいいのではないか?」と考える部分もあります。

 

私が図書館の充実を言い続けるのは、「図書館が市の知の集積であること」が最大の理由です。

市民が図書館を使い倒して、様々な情報や知識に触れることで、市全体の知的レベルが上がります。

どのような書籍が借りられているかを見るだけでも、市民の知的レベルが透けて見えるのですが、岸和田で借りられるのは時代小説で、TVでは放送されなくなったチャンバラを小説で読んでいる高齢男性の姿が目に浮かびます。

 

図書館は無料貸本屋ではありません。

岸和田市議はその程度にしか考えていないでしょうし、何より議員で図書館ユーザーだという人はいるのでしょうか?

 

私はいくつもの図書館を使ってきました。

今でも何枚もの市の図書館カードを持ち、利用しています。

年間数百冊の貸出を受け続けており、これまでの総数では7千冊を超えます。

そんな図書館ヘビーユーザーである私が調べ物をする時に頼るのは、岸和田市図書館ではありません。

社会的問題やドキュメントを主にした貸出も、岸和田市では所蔵がないので、利用優先順位は低くなっています。

 

小中学生のこどもがいる保護者ですら、私が図書館の利用を伝えると「図書館って、借りるのにナンボいるん?」と訊かれるぐらいですから、

図書館活動報告もネット上にアップされていないことも不思議ではない。

 

街の図書館が減って、私が“雑誌屋”と呼ぶ蔦屋すらも和泉高校向かいの店は閉店しました。

岸和田市内で雑誌以外の書籍を見に行く書店はないと言っても過言ではない状況です。

私は雑誌ならラパークのアバンティブックセンターなどへ行きますが、書籍を探すなら、パンジョ泉北・北花田ダイヤモンドシティ紀伊国屋か、なんば・梅田のジュンク堂に出かけます。

蔵書数の多い書店が、泉州地域にはないからです。

 

本に触れずに済む人生はありえません。

読書は趣味ではなく、人生の必須な習慣です。

 

自分で読めない幼児の時期でも、読み聞かせをすることで感性・知的好奇心・語彙や想像力のコミュニケーション能力を向上させます。

 

私自身、子どもの時に沢山の本に触れながら、中高と読書習慣がなくなり、成人後から再度読みはじめており、再び本の世界との関係が深くなれたのも、子どもの時の読書だったと想像しています。

 

岸和田で、一人でも多くの子どもが数多くの本に触れますよう、こども読書通帳が作っても作っても足らんぐらいの大盛況となるよう願ってやみません。