たかひら正明と見つめる岸和田

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五風荘が、がんこ寿司でなく、グランドホールの手に渡ってしまう!! また、利権かい!?

五風荘と言えば、岸和田の誇る歴史的建造物である。

1998年に国の登録有形文化財に登録され、指定管理者制度導入を機に、2008年、あらためて岸和田市指定有形文化財に指定されている(これに伴い国の登録は抹消)。

 

そんな施設の有効活用の見本のような場所から、立役者でもあるがんこ寿司が追い出された。

 

岸和田市HP 五風荘の指定管理者候補者の選定結果について

https://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/5/shinsakekka30.html

より

五風荘の指定管理者候補者について、
平成30年度第4回指定管理者審査委員会にて以下のとおり選定されました。


施設名称
五風荘
募集形態(公募・非公募)
公募(
2
団体による競合)
評価基準
配点
申請団体別採点結果
株式会社岸和田グランドホールVSがんこ寿司
①価格評価 9点×5人=45点
33
33

ア効果的な管理運営業務を実施するための取組み 45点×5人=225点
180
167

イ安定的な管理運営業務を実施するための取組み及び体制 46点×5=230点
156
164

合計100点×5人=500点
369
364

グランドホールが2028年3月末までの10年間、指定管理者として選定される。

 

このド間抜けな選定をした岸和田市指定管理者審査委員会↓
氏名 役職等
中川 幾郎  大学教授
山本 宏昭  公認会計士
相川 康子  シンクタンク専務理事
池内 清一郎  弁護士
山本 政子  社会保険労務士

 

「どこを見て、現在の運営のあり方が悪いのかを説明せよ!」と言いたいね。

 

確かにがんこは、

従業員約100人に対し、残業手当や深夜労働の割増賃金が支払われていなかった疑いが浮上し、2011年12月2日、大阪労働局に労働基準法違反の容疑で捜索されているブラック企業ではある。

 

「飲食業界でブラックでない企業を探すほうが難しい」「ワタミなど、代表の渡邉美樹氏が(自民)参議員であるにもかかわらず、自死者を出しているではないか」と開き直るつもりは毛頭ない。

 

それでも五風荘以外に

平野郷屋敷

宝塚苑三田の里

和歌山六三園

高瀬川二条苑

亀岡楽々荘

など5つの歴史的建造物を「屋敷」として活用してきたがんこ寿司には、グランドホールにはない知恵の蓄積があろう。

 

それをゼロベースに戻してまで、13シティホール(葬儀場)も含めてガッポガッポで、5億円の馬主になる成金趣味な林進&千枝子兄妹の格付け向上へと献上する必要があるのか?

 

岸和田市議は、飯会のオマケの研修をするなら、赤十字で救急法の講習受けたらどうえ?

でも、

地元の居酒屋などではなくグランドホールを利用する、岸和田市議会などとの癒着ぶりを示したが、ここで、そんな“利権”が花開いたのか?

 

 

2016年度には岸和田市に対して、1242万3457円ががんこ寿司より支払われており、それがグランドホールと取って代われば、市にとってどのくらいの収入増額となることで、

「効果的な管理運営業務を実施するための取組み」の13点差、

「安定的な管理運営業務を実施するための取組み及び体制」の12点差

となるのか?

 

また、それだけでは「歴史的建造物として、後世に伝える利活用だった」と評価できないとも覚悟してから運営に励んでいただきたい。

 

大阪城公園内の歴史的建造物旧第四師団司令部庁舎(もと大阪市立博物館)では、大阪城を訪れる観光客をはじめとした多くの方々を満足させる、大型利便施設として、「MIRAIZA OSAKA-JO」が2017年10月19日にオープンした。

 

株式会社電通 関西支社
讀賣テレビ放送株式会社
大和ハウス工業株式会社 大阪本店
大和リース株式会社
株式会社NTTファシリティーズ

の5社からなる
大阪城パークマネジメント株式会社は、

事業収支の中から基本納付金として、固定額(2億2600万円)+
大阪城公園パークマネジメント全事業の収益から、7%(約2000万円~9000万円)を変動納付金として大阪市に支払う(市が管理運営していた2014年度は、約4千万円の赤字)。

 

観光客頼みのカフェやレストランばかりのこの施設が、長期的に見て五風荘などがんこ寿司の「屋敷」を超えるような歴史的建造物の先駆的利活用例として成功するのか、約40億円を投資した元を取れるのかも不明だ。

 

大阪城公園内移動交通システムとして、ロードトレイン(2台)とエレクトリックカー(ゴルフ場のカートや、クラッシクカー風の3台)の運行が、2016年7月16日(土曜日)から始まり、

2017年10月19日の「MIRAIZA OSAKA-JO」オープンと同時に、堀の外から本丸広場付近まで観光客を乗せる「エレクトリックカー」の運行時間が、20時まで延長される。

しかし、2018年4月15日(日)をもって、エレクトリックカーの夜間運行は終了している。

 

NHK前の大阪城公園南西角からミライザまでを10分間隔で結び、200円。

 

観光客でなくても、「話の種に」と乗りそうなものかもしれぬと皮算用したのかもしれぬが、結局運行会社のマックスコーポレーションへの支払いが割に合わぬとなって、中止したのだろう。

 

今後、円高となれば、必ず海外の観光客は減少する。

その時にミライザなどが市に収益をもたらし続けるのか、空き家となるのかが真価となる。

 

そのような観光客バブルを、グランドホールも成金らしく、市役所移転&ホテル誘致で皮算用しているのかもしれぬが、市民に親しまれる建造物として育てたいとの気持ちがどれほどあるのかも、化けの皮が剥がれるだろう。