たかひら正明と見つめる岸和田

岸和田市政を中心に、議会や行政の情報公開をし、改善しています。

フィードバックでなく、フィードフォワードで市政運営が進むように、職場環境を整備せよ!

私だけではないだろうが、市民派議員の先輩から「どれだけの課長や係長と対等に話ができるかで、議員の価値がわかる」と教えられてきた。

現場を最も熟知し、政策について何ができ、何ができないのかを知っているのは課長や係長であることから、「議員である以上、知識や情報を持ち、共に知恵を生み出し市民貢献せよ」というわけだ。

 

私も20年前は根拠もなく荒唐無稽な勢いだけの提案などを恥ずかしげもなくしていた。

そんなアホ面を下げていた私が、今では細かい情報で知らない部分はあるものの、他自治体の情報やアイディアを元に、岸和田でどのように落とし込みをして施策として行えるかをほんの少しの知恵を交えて交渉し、課長らから逆提案をもらい、形作って行く場面が想像できたろうか。

 

こう書くとまるで死に際のようだが、まだまだ市民により良い市政に改善するまで、死なへんで!

 

そんな交渉中、たまたま口をついて出た言葉が表題の「フィードバックでなく、フィードフォワードで取り組んで下さい」。

検証的な意味を含むフィードバックではなく、未来志向のフィードフォワードは、近年ビジネス場面でも言われているようだが、私がこの言葉を初めて知ったのは竹村健一氏の書籍だった。

 

当時、4ピンとか5ピン1スケなどと呼ばれたのは、唐津一、堺屋 太一、 竹村健一渡部昇一深田祐介だったか。

今なら批判のためでも目にすることもないこれら書き手の本を、勧められるままに読んだ時期もあったことを思い出す。

 

生涯労働者の私が、ナンデ経営者目線で、働かなならんねん!と気付く短い期間であった。

 

それでもキーワードは、脳の何処かに引っかかっていたのだろう。

法律のように何かが起きたので、それを規制するフィードバック式ではなく、問題が起きる前に、市民に問題を言うてこられる前に前もって取り組んでおくとの意味で、「フィードフォワード」の単語が、何かの拍子に口をついて出た。

 

市民は、役場が暇な職場だと勘違いしている人も多い。

そんな声を聞く度に「職員数減らされて、年間千時間もの過労死ライン超えな残業しまくりの職場ですよ。 ウソやと思たら、22時頃役場の前を通ってみれば、アチコチ電気がついているのが見えますよ」と返している。

 

岸和田市役所では、課題ごとの専門職場でも他市の先進事例を知らないことがままある。

岸和田だけに限ったことではなく、他市でもそんな例に出くわすことも多い。

 

これは、職員が怠けているのではなく、調査や勉強にまで時間を割けないということではないだろうか。

千時間も残業を強いられて、たまの休みに寝だめも家族との団欒の時間も持たずに、先進事例の研究をしろなんて、私は言えない。

自分で情報収集をしており、それがどれだけ時間がかかって大変か知っているからだ。

 

やしきたかじん氏ではないが、毎日何時間もあるニュースや情報番組を録画し、必要な情報だけを取り出すだけでなく、それについてネットや書籍などで調べ、場合によっては先進自治体に電話をして担当者に聞き取りを行う。

秘書でもいれば別だが、「そんな事は簡単だ」と言う人がいれば、是非とも自分でやってみて欲しい。

 

これに週刊誌や読書が加われば、それが仕事の学者でもないのに、「仕事いつするねん!」「いつ寝られるねん!」となる事、間違いなしだ。

 

余裕の時間を職員にも持たせるように職場環境を改善し、職員に自主的な自己研鑽をする時間がなければ、結果的には市民が損をする。

 

議会がその役割を担えばよいのだが、どの議員がそのような日常的な情報収集などをやっていようか?

それができていないからこそ、私と政策議論を公開でしようと呼びかけても、誰一人「やってやろうじゃないか、たかひらの化けの皮を剥いでやる!」と言う議員がいないのだし、岸和田市政が石器時代さながらに止まっているのだし、更に情報を持たぬ市民が他市にあるような住民サービスを受けられずにいるのだ。

 

圧倒的な数の職員がそれぞれに情報収集や自己研鑽しだせば、職員の声が反映され、26人の議会の知恵を上回り、役場の改善が進む。

 

銭がないからと職員の人件費にしわ寄せをしていれば、職員数減で残業しまくりとなり、高額の賃金となる者が出る。

そうなれば、「あんなに高額の賃金は高すぎる!」と、更に「職員を減らせ」なる残業を減らすこととは逆の声を市民がしだし、議会もそれに乗る。

 

まさに負のスパイラルだ。

 

職員数が減りすぎると、職場の知恵が伝承されない。

 

泉大津市議会事務局では、現在の最長勤務の職員が3年間となっており、来春の選挙を課員の誰もが初体験するとの未体験ゾーンへの投入を不安に感じる声も出ていた。

 

中核市を目指す」との浮世離れした選挙ネタを永野市長が風呂場で鼻歌混じりに言うのもいいが、トップとして職員の職場環境がどうなっているか、改善策をどうとるか程度は指揮をとってはいかがか?

 

役場を動かしているのは、市長や議会ではない。

職員がフィードフォワードの姿勢で日々取り組んでこそ、住民サービスが充実するのだとの幼稚園程度の知恵は、市長も議会も持つべきだろう。