たかひら正明と見つめる岸和田

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保守速報ざまぁ! 逆ギレ控訴した高裁でも当然敗訴。 銭儲け目的の差別サイトに言論の自由などない!

梅雨と共に終わろうとする6月、反ヘイトカウンターとして、悔しい思いと嬉しい知らせに揺れた日々となった。

 

悔しかったのは、3日の三宮ヘイトデモをやらせてしまったこと。

2時間半、声を枯らせ、ヘイトを護る形となっている兵庫県警の前に立ちはだかるなど、200名強の人々と体を張ってヘイトデモを止めようとしたが、奴らは地下街へと逃避していった。

 

同時刻頃の

「#0603 川崎ヘイト集会を許すな」では、川崎市ヘイトスピーチ対策阻止を公言する人種差別扇動家で、広域生コン協同組合の銭を10億円食って、福島県のリンゴ農園から阿波座に転居してきた瀬戸弘幸氏が、川崎市教育文化会館(川崎区)で講演会を予定していたが、カウンターに阻まれ、大阪弁護士会が誇るヘイト&日本軍の加害なかった訴訟で負けまくりの徳永信一・弁護士と共に中止の敗北宣言を行っているだけに、残念さはひとしおだった。

そして、25日後の昨28日、それを上回る喜びがもたらされた。

 

保守速報がヘイトスピーチ訴訟で敗北、大阪地裁が200万円の損害賠償支払いを命ずる| BUZZAP!(バザップ!)
2017年11月16日15:44 by 深海
https://buzzap.jp/news/20171116-hoshusokuho-lose/

でも既に勝利していた反ヘイト訴訟で、控訴してきた保守速報側を、さらに傷深く返り討ちにしたのです!!

 

2018年3月9日

その前の2018年3月9日には、今回勝利した在日朝鮮人フリーライター李信恵さんが「人種差別的な発言で名誉を傷つけられた」と

在日特権を許さない市民の会」(在特会)と同会の桜井こと高田誠・元会長を訴えた損害賠償訴訟で、

最高裁第2小法廷(菅野博之・裁判長)が在特会側の上告を認めない決定をし、同会側に77万円の支払いを命じた大阪高裁判決(2017年6月)が確定しています。

 

550万円を求めて77万円ですから、ここは不満ですが、一定のヘイト許すまじとの裁判所の姿勢を形付けたとは言えたVS在特会訴訟が、今回、更にパワーアップし、レイシスト=差別主義者連中による差別発言の場など、彼らのお友達である安倍独裁政権下でもない!」と厳しく断罪されたのです。

 

保守速報側(栗田香・管理人)は、上告予告していますが、桜井こと高田誠氏同様、上告不受理になる蓋然性がありますし、良くて棄却でしょう。

 

VS在特会で3年間、VS保守速報で4年間の、身を切るような辛くて厳しい闘いを続け、勝利した信恵さんには、「お疲れ様でした&日本の民主主義を守ってくれてありがとうございます!」を何度言っても足りないぐらいです。

「どうぞゆっくりしてください」と言いたいところですが、8月にかもがわ出版から出版予定の『黙らない女たち』の夜も寝られない校正が待ち受けているとか(笑)

 

そもそも保守速報は、安倍晋三氏がフェイスブックで拡散したサイトでもあり、調子に乗らせすぎていました。

ネトウヨや極右政治家御用達として、ヘイトと名誉毀損で人を踏みつけつづけてきた保守速報が、バナー広告で汚い金を儲けてきたことは、以前は20回/日も更新されていたのに、バナーが全くなくなった現在は4回/日程度に激減していることからも明らかです。

『黙らない女たち』編集者は言います「ヘイトを超えるのは、信頼と尊厳ある言葉と闘いです」と。

他にも「まともな事を言ってまともなジャッジが下った。もっと沢山のまともが通る様に願ってやまない」

との声や、

原告の信恵さんが「司法試験の壁をくぐり抜けた金敬得弁護士。
大阪市国籍条項の壁を打ち破った文権輝さん。
日本初の在日公務員そして外国籍のまま管理職になった孫敏男さん」に続く授業で教えるべき人になったと綴る大学教員など、多くの安堵と希望の声が溢れる日となりました。

以下、傍聴記である。

 

私が大阪高裁前についたのは、13時前。

カメラマンが見えたので、何か有名な提訴でもあるのかと南門前に行ってみると、信恵さんへの取材で、カメラ横に立って見ていると手招きされ、列へ。

横断幕を持つ弁護団や信恵さんの直後である2列目の中央にどうぞと言われるも、端っこに移動。

夕方のニュースで放送はなかったが、どこの局だったのだろうか?(西洋人らしき人たちが何人もいたので、ひょっとして映画か?)

 

大法廷である大阪高裁202号法廷の入り口に事件番号。

平成29(ネ)2903、平成30(ネ)300 第3民事部二係

負けた腹いせ控訴なので、原告は保守速報側。

栗田香&辻洋一・弁護士の名前があったが、出廷していたのは、先端法法律事務所(東京都中央区銀座7-10-8 第五太陽ビル9階)所属の辻氏と影山知佐・弁護士と思われる(30代ぐらいの女性と老人男性)。

信恵さん側も控訴しているようで、大杉光子・弁護士名も記載されていた(上瀧浩子・弁護士も同席)。

裁くのは、江口とし子・裁判長、角田ゆみ森健一の両裁判官。

 

80強の傍聴席は、ほぼ満席。

大阪地裁へヘイト裁判の傍聴に行ってきました。

の時には発生していたネトウヨが、今回はゼロ。

判決言い渡しがものの数分もかからずに終了し、裁判官が退廷すると、「保守速報ざまぁ!」との声が飛び、遅れて拍手の雨。

 

 

この後、司法記者クラブで信恵さんらは記者会見をし、報告会へ。

それまで報告会会場では 、韓国からの留学生である金相佑さんが、レイシズム(人種差別)に反対するカウンターと呼ばれる活動に参加する日本人に感銘を受けて、その姿をバトンとして伝えたいと撮影したドキュメンタリー作品「バトン」の上映。

昨年5月に亡くなった泥憲和さんの姿を懐かしく思いつつ、他のカウンターの人達の姿に胸が熱くなり、日々の闘いへの気持ちを新たにして見ました。
しばらくして、記者会見を終えた勝者たちの入場に、万雷の拍手!!
 
 
大杉弁護士:
地裁判決を維持した200万円の賠償額は、安すぎる!
 
判決は、名誉毀損女性差別について、詳しい部分では不明瞭な点があり、そこを突っ込まれていた地裁のものより踏み込んだもので、
一つ一つについて信恵さんの主張通りに丁寧に説明し、ネトウヨ主張を退けている。
 
2chのまとめだから新たな権利侵害がない→
転載で元サイトの2chスレッドから独立した、新たな表現行為である。

 

人種・女性差別不法行為でないので、名誉毀損&侮辱を重くしているとハッキリしていない→記事自体が名誉毀損&侮辱であり、人種差別、女性差別的は複合的差別として、名誉棄損をより悪質化していると示すものである。

 

言論の応酬としてのやり取りで、言葉が荒くなっても仕方がない→

そもそも言論の応酬がないので、主張の前提がない。 信恵さんは保守速報のことを言っていない。(地裁の「限度を超えている」より更にパワーアップ)。

 

信恵さんへの「ゴキブリ」「朝鮮ババァ」などの呼称は、社会通念上許される。 大部分の人が名誉献上を害されない→

信恵さんの年代である中年以降の女性に対するこのような表現が許容されるとは、客観的におよそ思えない。 保守速報の主張には意味がない。

 

 

上瀧弁護士:

保守速報にはバナーが10ケぐらいあったが、今はない。

 

「営利目的だが、高額な報酬を得ている、あえて過激なことを言っているとまでは言えない」との判決内容には不満。

 

日本の判決は、精神的損害を含めておらず、もっと高額にすべし!

 

保守速報の主張は、2chからの意図的選別で明らか。

単なる転載でなく、自分の主張にしているのは明らかで、悪質性が高い。

 

 

郭辰雄・コリアNGOセンター運営委員長:

裁判官が怒った内容となっているのは、控訴審で保守速報側の辻弁護士が「日本の裁判所はなっとらん!」と言ったことが、墓穴を掘ったのではないか?

差別の深刻性が、初めて認められた意義は大きい。

社会にも大きな意味を持つ。

 

 

信恵さん:

泥さん、高橋直・男組元組長、舞踊の師匠の「慌てん坊の3人」に1分間の黙祷を、全員で捧げた後に発言。

4年間の闘いでは、毎回、支援者の顔を見て勇気づけられてきた。

路上、ネット上も差別の声が大きく、日本で最も光景な場所として法廷に訴えた。

賠償金よりも人の繋がりができたことが財産。

裁判してよかった。

 

上告されても(保守速報側の辻弁護士は上告を予告済み)、裁判で会えるのは今日が最後。

皆が笑顔で終えられてよかった。

朝鮮人として、女性として、良い判決が出て、日本で生まれてよかった。

 

有田芳生(立憲民主)参議員の「人権問題に終わりはない」の言葉通り、今後も様々な差別の被害者とつながって闘っていきたい。

8月に出る本の名前を訊かれ『在日女の殺し方』と答え、上瀧弁護士にメチャメチャ怒られたが、それほど辛い思いをしていた。

そんな辛い当事者を、一人にしないことが、せめてもの気持ちの示し方ではないか。

 

 

信恵さんのチマチョゴリをオーダーメイドしてきたデザイナー:

今日の真っ青なチマチョゴリは、青空のように鮮やかな勝利をイメージしてつくりました。

当初から祖母や母のチマチョゴリをリメイクして闘いたいとの意向を受け、これまでも毎回信恵さんの気持ちが乗るよう、法廷でも華やかすぎず、凛として見え、正当性があるように心がけてつくってきました。

 

 

支援者:

差別を許さないクウキに、薄皮を剥ぐように遅々としたスピードだがなってきている。

 

 

この裁判の今後:

高裁は1回で結審し、先に行われている反ヘイトスピーチ裁判・対在特会で、高田(桜井)誠・元会長は原告側の完全勝訴が確定しいていることから、栗田香・保守速報管理人の上告予告も不受理となる蓋然性あり。

完全勝利は目前!

在特会裁判の3年間、保守速報裁判の4年間、お疲れ様でした。

 

 

 

参考:

まとめサイト差別2審も賠償命令NHK 関西のニュース   
06月28日 15時48分
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180628/0002253.html

より抜粋

運営者側は2審で、「別の掲示板サイトの投稿を集めただけで、名誉毀損や侮辱などの新たな意味合いは生じさせていない」と主張していました。
28日の2審の判決で大阪高等裁判所の江口とし子裁判長は、「このまとめサイトは運営者が一定の意図に基づいて新たに作成したもので、引用元の投稿サイトからは独立した表現行為だ。読者に与える印象もより強烈で感情をあおるものになっている。人種差別や女性差別の内容が多数含まれていて非常に悪質だ」として1審に続いて運営者に200万円の支払いを命じました。

判決のあと、会見した李信恵さんは「判決の内容を聞き、朝鮮人としても女性としても日本に生まれ育って良かったと初めて思いました。インターネット上でも差別を許してはいけない、在日朝鮮人が声を上げてもいいんだということを伝えたい」と話していました。
また代理人の上瀧浩子弁護士は、「1審判決よりも理論的に明確になり、人種差別や女性差別などに対し厳しい内容になった」と評価していました。

判決について、まとめサイトの運営者の代理人の辻洋一弁護士は、「内容には到底承服できず、即日、最高裁判所に上告した」と話しています。

 「人種差別的な発言で名誉を傷つけられた」として在日朝鮮人フリーライター、李信恵(リ・シネ)さん(46)が「在日特権を許さない市民の会」(在特会)と同会の桜井誠前会長を訴えた損害賠償訴訟は昨年末、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)が在特会側の上告を認めない決定をし、同会側に77万円の支払いを命じた大阪高裁判決(昨年6月)が確定した
 「人種差別的な発言で名誉を傷つけられた」として在日朝鮮人フリーライター、李信恵(リ・シネ)さん(46)が「在日特権を許さない市民の会」(在特会)と同会の桜井誠前会長を訴えた損害賠償訴訟は昨年末、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)が在特会側の上告を認めない決定をし、同会側に77万円の支払いを命じた大阪高裁判決(昨年6月)が確定