たかひら正明と見つめる岸和田

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なぜ、たかひらが地域猫に取り組むか?

最近、猫猫猫猫と、猫づいております。

 

こんだけ猫について色々やるなら、さぞたかひらは猫好きなんやろうなぁ、と思っている皆さん、半分正解です。

 

子どもの頃からMBSで「野生の王国」を見て育った私は、動物好きではあります。

但し、犬派。

犬は飼っていたことがありますが、猫との同居経験はありません。

 

その理由は、アレルギー。

大人になって以来、入院とは無縁な50歳ですが、気管支が弱く、小児喘息と鼻炎には長期間かかっていました。

小学生になって邪魔くさくなって通院をやめると、勝手に治りましたが。

 

今になっても猫を触ると眼が充血したり、鼻水が止まらなくなります。

大阪ねこの会有料一斉手術の会場で100匹近くいる猫を前にすると、鼻水が出まくり、何度もトイレで鼻を髪かんでいます。

 

同じようにアレルギーがありながら、猫政策に取り組んでいる佐々木希絵(河南町会議員)さんのブログ

佐々木きえ『TNRの請願』
2017-09-10
https://ameblo.jp/mashpoteto/entry-12308379518.htm

 

佐々木きえ『猫アレルギーの私が動物愛護にとりくむワケ』
2017-08-28
https://ameblo.jp/mashpoteto/entry-12304919503.html

(これ、今、思い出して佐々木さんのをリンク貼ってますが、以前も自分で書いとった・・・)

 

 

それでも私が地域猫制度に取り組む理由は、それが人間の環境につながるから。

糞尿ではありません。

 

どうぶつにやさしくない街が、人にやさしいはずがないとの法則。

 

特に最近問題になっているのは、高齢者などへのケア。

多頭崩壊が起きる家庭は、高齢者に限らず、行政としても見過ごせない“しんどい家庭”であるということ。

 

そのような要保護世帯を発見する兆候に、猫がキーワードとなる例も多いのです。

しかも家庭を訪問しているケースワーカーは、その兆候を見ています。

ですが、地域猫制度がない自治体がほとんどだし、その制度があっても縦割り行政で、猛烈な頭数になって、飼い主が入院や死亡して初めて顕在化するケースが後をたちません。

 

その何十匹と突然現れる猫たちは、地域猫制度がない場合、結局ボランティアに保護されていくのですが、その際に不妊・去勢手術費用がかかりますし、そんなシェルター的役割をする人々も、もう満杯となっています。

 

猫も人間も不幸な結果となりうる、そんな事態を止めるために、町会や地域住民が餌やりに嫌がらせをしているしている場合か!ってことです。

 

岸和田市でも、地域猫制度を定着させた後は、家庭訪問をするケースワーカーや民生委員と連携して、多頭崩壊させないように、早めにつながっていけるようにしようと思っていますし、それは私が勉強させてもらっている大阪ねこの会や、ペットライフネットも同じ意見です。

行政がそこに追いつけていないし、議員も自分の動物好きや政党の票稼ぎに乗って「殺処分ゼロ!」を言うているだけなので、そこまで政策提言できていない面もあります。

 

行政チェックや政策実現の宝庫である市民派議員にも、「殺処分ゼロ」はよく話すのですが、そこで「他の直面している課題でいっぱい」と言われ、“しんどい家庭”の話まで行き着いていない面も私の反省点としてあります。

 

そんな中、滋賀県甲賀市でモデルケースが始まっています。

多頭崩壊対策会議に、 動物愛護NPO法人「LOVE&PEACE Pray」(大津市や、県動物愛護推進員、県動物保護管理センターなどの他、市からは生活環境、障がい福祉、社会福祉の三課が部署を横断して出席。

社会福祉法人のケアマネジャーや精神障害者の支援団体も加わり、飼い主のケアも話し合う。

今後は参加する十二者が目標を持ち寄り、解決に向けて誰が何をすべきか検討していくそうです。

 

ここから、既に多頭飼いとなっている家庭だけでなく、不妊・去勢手術をせずに複数飼いしている家庭への見守りが行われ、多頭崩壊の防止や、その家庭の支援へとつながれば、必ず後に続く自治体が出るはずです。

 

私も、まずはそこまでを中間目標と見定めて取り組んでいきます。

 

 

参考:

より
 猫などのペットを過剰に抱えることで、飼い主の生活が困窮してしまう「多頭飼育崩壊」が問題になるなか、甲賀市で対策に向けた取り組みが始まった。「犬や猫を通じた人の問題」として、民間の動物愛護関係者や市などが官民を超えて情報共有し、解決策を模索する。
 
 市内では昨年末から今年にかけ、中高年の市民による猫の多頭飼育崩壊が、二件続いて表面化。五十匹近くが無秩序に飼われていたり、猫が屋内外を出入りして近隣住民から鳴き声やふんなどへの苦情が出たりした。部屋がふん尿でまみれ、飼い主は玄関で寝ていた事例もあった。
 
 動物愛護関係者によると、多頭飼育に陥るのは、コミュニケーションが苦手で仕事に就けなかったり、地域から孤立したりして心の支えを動物に求める飼い主が多い。不妊去勢手術などをして適切に猫を飼うには一匹三万円以上かかるが、経済的な余裕がないため払えず、引き取るボランティアの負担も大きいという。
 
 そこで市社会福祉協議会は、猫の引き取りに協力した動物愛護NPO法人「LOVE&PEACE Pray」(大津市)の蔵田和美代表(47)や、甲賀市の県動物愛護推進員田中ヒロヤさん(47)に相談。二人は市や県動物保護管理センターなどに参加を呼び掛け、三月から市役所で月一回の会議を始めた。
 
 市からは生活環境、障がい福祉、社会福祉の三課が部署を横断して出席。社会福祉法人のケアマネジャーや精神障害者の支援団体も加わり、飼い主のケアも話し合う。今後は参加する十二者が目標を持ち寄り、解決に向けて誰が何をすべきか検討していくという。
 
 蔵田さんと田中さんは「動物愛護から関われば飼い主の心は置き去り、人の福祉から関われば動物は放置だった。官民を超えて手をつなげば、人も動物も救うモデルケースができる」と期待する。